完璧男とダメ女《Ren.N》

完璧男10 ページ21

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ったく...コイツ堂々と独身宣言すんなや。





しかも金なし。とか。









服を綺麗にしているとそっと隣に犬が来た。









永瀬『なに？』



『あの...緊張してて...私が...。』









確かにいつもより震えてるな。









『ちゃんと笑えていますか？』



永瀬『ちゃんと俺の顔みて？』



『えっ？』



永瀬『あっ！じゃあ、鏡あるから見てみ？』









俺の前にAちゃん。
Aちゃんのまえに大きい鏡。
俺は後ろからAちゃんのほっぺたを引っ張った。









『うわっ...』



永瀬『ん。こんぐらい笑えばええやろ。お前は仕事覚え悪いから...。』



『やいまふ』



永瀬『ん？聞こえへんで？』









そりゃ喋れんわー笑
俺が今Aちゃんのほっぺた引っ張ってるからな！









『いひわゆ！』



永瀬『あっ！まもなく開店や！』









すぐ離すとAちゃんはほっぺたを抑えて痛そうな顔してる。









『意地悪...』



永瀬『ほら、笑わないと！夜の約束...あるやろ？お酒！』



『はい！』









扱いやすい犬やわ。

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