KISSから始まるホントの恋《Ren.N》

Actuallyｰ本当はｰ ページ29

.








ソファに座って待ってた。









永瀬『おまたせ』




『廉...？』




永瀬『ん？』




『顔赤くない？』




永瀬『んなことないわ！安心しろ。行くで。』









廉は私に手を差し伸べた。









でもこの人...いつもの廉じゃない。









私はその手を無視した。









永瀬『おい。行くで？』









廉は私の目線と同じようにするために、しゃがんだ。









私は無意識に廉のおでこを触った。









『ほら...熱あるんじゃん。』




永瀬『きっ...気のせいや。Aの手が冷たいだけ。』









廉は無理してでも行こうとしている。そんな姿を、見た私は...。









『デートなんて、いつでもしてあげるから。今日は風邪治そう？』









廉に優しく言ってみた。









永瀬『A...。俺ほんまに楽しみやてん。でも、俺のせいで潰れてごめんな。』




『ううん。廉は悪くないよ。お母さんたちは？』




永瀬『お泊まり出張...。』




『そっか...じゃあ、私がそばに居る！』









こんな姿廉をひとりにしたら、可哀想よ。









『じゃあ、まず横になってて。なんか食べた？』



永瀬『食べてない...。』



『おかゆ作るから横になってて。キッチン借りるね！』









私のワクワク返してね。廉...。早く風邪も治してデートしてね。









私は早くデートがしたくて早く治って欲しかった。

Nursingｰ看病ｰ→←Meetingｰ待ち合わせｰ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す