KISSから始まるホントの恋《Ren.N》

Nameｰ名前ｰ ページ20

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仕方ない...もう言うしかない。これ以上...。キスなんていやだ。









『はぁっ...あのっ...！』




永瀬『なに？』




『呼ぶから...一旦離れて...？』









永瀬はやっと離れてくれた。そして優しく私を起こしてくれた。









永瀬『呼んで？』









キスしてた時の永瀬とは違う。優しい目になっている。









今の私は永瀬が、本当にいい人なのか悪い人なのか...。









『待って...ふーーーーっふぅーーーー。』









深呼吸をして永瀬を下の名前で...。









『永瀬...』




永瀬『永瀬？』




『...。』




永瀬『...。』









無理...フルネームなら行けそうなのに...。









永瀬『永瀬？』



『永瀬...！廉...！』









私は恐る恐る見ると彼はぷっと笑ってた。









永瀬『Aは、小学生やな笑おもしろい笑』









笑われるし最悪...。早く帰ってよ...。永瀬...。









永瀬『んじゃ...。こうしよ！』









永瀬も小学生みたいな声で私の前に来た。









どんなこと言うのか怖いし、ハラハラしている。









永瀬『ふたりのときは“ 永瀬 ”じゃなくて、“ 廉 ”にしよ！』




『えっ？』




永瀬『学校の時は“ 永瀬 ”でええよ！』









永瀬...廉は、クシャッと笑ってた。この笑顔...私はその笑顔に惹かれた。









でも、好きってことではない。









と思う...。

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