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51,俺が君の味方になる ページ3

炭治郎side

炭治郎と伊之助はAと別行動をし、
鬼を狩るべく森の中を走っている最中だった

「…おい、オイ!聞いてんのか紋治郎!」

「えっ?あぁごめん…考え事を……
って、紋治郎じゃない!炭治郎だ!」

らしくもなく炭治郎の反応が鈍っている事を
不思議に思う伊之助

「さてはお前、
今更怖くなってきたんだなぁ!?

はっはぁ、所詮は弱味噌なんじゃねーか!」

「いや、そうじゃなくてAの事だ」

「あ?(人2)がなんだよ」

「(人2)じゃなくてAだ!」

Aが不在であるが故に
炭治郎が代わりとなり呼び名を訂正する

「鬼はどうしてAの事を
知っていたんだろう?」

少年の表情を見た時
表情は笑っていなかったが

感情が昂っているような匂いがした。

この場所は刺激臭がきつく、
今も炭治郎を苦しめているが

ほんの僅かに感じた匂いは確かである。

それに、Aがシラを切っている匂いも
しなかったため裏切りの可能性は低いとみた

「Aが記憶喪失になる前、
鬼はAと以前にも

戦った事があるのだろうか…
それか、仲間だったか…」

Aを、鬼が糸で引き寄せる光景が
炭治郎には引っかかっていた

「何ごちゃごちゃ言ってんだ!

あいつの事なんざ、どーでも良いだろ
あいつは人間じゃねぇんだから!」

「その言葉、本人の前で
言うのはやめてくれ伊之助。

Aは人間として生きようと
必死にもがいているんだよ」

それにAは、俺の妹である禰豆子の事を
鬼としてではなく、人として見てくれた

だから俺も、Aを鬼や
それ以外の何者かで見るのはやめる。

Aは人間だ。
誰がなんと言おうと、俺は彼女の味方だ。

Aを信じる。全てを敵に回したとしても
『Aはここにいても良いんだ』って

何回でも俺は手を差し伸べよう

「…っ、何かいるぞ!」

炭治郎が心の内で決意を固めていた時
伊之助の声に足を止めた

すると、目の前に
またしても隊員が剣を持ち

こちらにゆっくりと
向かってきているのが見えたのである

しかし、少し様子が違っていた

「駄目…こっちに来ないで」

糸で操られていた女性隊員は
先程見た隊員とは違い、

はっきりと意識を持っていた

「階級が上の人を連れてきて…!
じゃないと、みんな殺してしまう!

だからお願い…!逃げて!」

その両手は、すでに
息絶えている隊員の亡骸を掴んでいる

「…っ」

その地獄絵図のような光景に
炭治郎達は息を飲んだ

選択が、迫られる時である

52,能力の構造→←50,あの時のように



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無希(プロフ) - 白夜さん» 作品をご閲覧して下さりありがとうございました!記憶というものがいかにかけがえのない存在なのかをお伝えしたかったので、悲しい・切ないと感じて下さり感無量です!今後も見守っていただけると幸いです!コメント下さり本当にありがとうございました! (2020年11月27日 6時) (レス) id: 41ba87352e (このIDを非表示/違反報告)
白夜 - 主人公が 記憶を 失うのは ちょっと悲しい(切ない?)けど、全部 思い出して ほしい…とても 素敵な作品 ですね (2020年11月22日 0時) (レス) id: 95ea5261ad (このIDを非表示/違反報告)
華恋 - ところで、華恋は花咲く恋という意味でいれました。恋愛設定なら、この小説はゆりの恋だと思います。花言葉は幻かくです。記憶を失うからです。夢の中で記憶をみたりさまよう感じで。。 (2020年9月7日 12時) (レス) id: d87eae5019 (このIDを非表示/違反報告)
華恋 - るいの様子を無惨様にみられていたとおもいます。だから、下弦のかいたいの時閻魔に名前をさがすように命令されたりするとおもいます。推測してしまいました。。 (2020年9月6日 12時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
華恋 - 特に提案どうりにいきそうで嬉しいです。夢の中で、鬼の事を思い出したりしそうです。好きだから、無惨様殺しをするというのがよくあります。。難しいとはわかっているけれど、違う形がいいです。 (2020年9月5日 21時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:無希 | 作成日時:2020年6月28日 16時

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