密室脱出ゲーム【おそ松さん】

1日目:夜中 睡眠の密室 ページ11

Aside




寝ないと下の子もないので、まだ11時だがもう寝ることにした


…しかし


A「……ほ、ほんとに私が布団で寝ていいの…？」


おそ松「おう！俺は座ってても寝れる人間だし


さすがの俺でも女の子床で寝かせて自分布団でって言うのは気がひけるしなw」


……この部屋にあったのは敷布団と掛け布団のワンセットのみ…2人分がなかった


その為1人が床で1人が布団で寝なければいけない


さっきの威圧は冗談のつもりだったのだが…おそ松はへらへら笑って私に布団を譲ってくれた


申し訳ない気持ちがありながらもおそ松の優しさに甘え、私は布団に入った


A「……じゃあ…おやすみおそ松」


おそ松「ん、おやすみ」


………付き合ってれば


一緒に寝れたのにな


______


おそ松side


……床で寝るのなんて全然平気だ


ただ、やっぱり実感するのだ


俺達は別れたんだって言うことを


もし俺がAと今も付き合っていて同じ状況なら


どんなに狭くても1人分でも、1つの布団を2人で使ってたんだろうな


おそ松「…………


……振って…ごめんな。」


俺は起き上がって疲れで眠りについているAの頬を指ですりっと撫でた


おそ松「っさて…俺も寝ないとな」


…5時間最低でも睡眠をとらないと出れないからねぇ……


………


…寝転がる前に、俺は少し考えた


何故こんな非現実的なことになってんのかとか


なんで俺とAなのかとか


理解し難い脱出ゲームはいつまで続くのかとか


…Aの前では弱音は吐かなかったが


やっぱり…怖いな。ここまでくると。


おそ松「………


…余計な不安は……失敗の元っと…」


……そう自分に言い聞かせて、不安を押し殺すように俺は瞳を閉じた


______

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