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人間薬*カラ松 ページ10

Aside




時々、ふと思う


私は文鳥に生まれなければよかったって


……そしたらこんな


カラ松「お前っ…また今日彼女がせっかく来たのに噛んだだろ…!!!!」


こんな誤解、生まずに済んだ


A「ピッ…ピピッ…」


カラ松「弱々しく鳴いても無駄だ!!;;さすがに彼女落ち込んでいたんだぞ!;;」


…どれだけ否定しようとも


カラ松「…3回目だ……本当に…最近構ってなかったのは謝るが酷いだろ。」


私が言えるのは、ピピっという鳴き声のみ


カラ松「……はぁ。」


…ねぇ、なんで伝えれないんだろうね


カラ松君、なんでわかってくれないの


カラ松「……


…もう、ダメだな。」


カラ松君はぼそりと小さな声で呟いて


檻のゲージを開けた


カラ松「ほら、俺の手に乗れ」


……私は怖かった


だってこれ、知ってるから


『ほら、乗ってよ』


_____ガラガラガラ


これ、一度経験したことあるから


『…バイバイ文鳥ちゃん。あなたもう飽きたの。』


カラ松「…


羽は治っているだろう、じゃあな」


そう言って、あの時の様に


カラ松君は手から私を離した


……ああ


ああ


私は、本当に


カラ松「お待たせ…!待ったか?」


本当に


彼女「んーん!待ってないよ、行こっか(ニコッ」


文鳥になんて、生まれたくなかった


あなたになんて、拾われたくなかった


_____


カラ松side



……今日は彼女と1年記念日だ


それにもかかわらず


文鳥のAは、俺をつくづくイライラさせた


彼女をすぐに噛むし、やたらと彼女の前だと嫌そうなそぶりをする


今までのこともあったからなのか


俺は「羽が治った」ということにして、文鳥を外へ逃がした


カラ松「…ごめん、ちょっとトイレ…」


彼女「あ、うん!待ってるね!」


……何もやもやしてるんだよ俺


あの文鳥は意地悪くなった


…いいじゃないか、気にしないで


俺はトイレで用を足し、彼女のところへ戻った


彼女「ほんと!文鳥だってば!」


……?


電話…してる?


彼女「だから!私が捨てた文鳥!カラ松が飼ってた!www」


……


カラ松「…は?」


_____

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作者名:まねみー&むつ x他1人 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年9月21日 20時

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