身代わり薬*チョロ松 ページ18
チョロ松side
妹が死んだ
交通事故で
信号無視の大型トラックに轢かれて
即死だった
……Aが死んだ日
僕はAに告白されて
「やめろよ変な冗談、気持ち悪いな」
と、言ってしまった
Aはひどく傷ついた顔をして
家を飛び出した
まさか、それがAと交わした最後の会話だったなんて
そして僕は
松代「あなた達はね…本当の兄妹じゃなかったのよ
あの子自身は記憶力がほんとすごくてね、小さい頃引き取ったこと覚えてて知ってたらしくて…」
とんでもない真実に、絶句し、唖然し
……ひどく顔を歪め泣いた
チョロ松「僕が…あいつを傷つけたからあいつは家を飛び出してっ……
轢かれたっ………っ…僕のせいで…っ…」
Aを殺したのは僕だった
カラ松「ちょ、チョロ松!!;;お前は悪くない!;落ち着け!!;」
Aの心を殺したのも
僕だった
チョロ松「ごめん…ごめんねA…っ…ごめ……っ…」
兄弟が帰った後も
安らかに眠るAの隣で、僕はずっとずっと泣いていた
……ダメだ
君が死ぬなんて、そんなのダメだ
チョロ松「……ちょっと…待っててね…」
僕は静かに立ち上がり、病室を出た
_____
_____ガチャッ
チョロ松「…おまたせ」
……A
僕はね、君が血の繋がった妹で
僕はその兄だとずっと思ってた
まぁそう思うのが普通なんだろうけどね
チョロ松「…好きだったんだ
A、僕もAが好きだったんだ」
だからこそ
君の気持ちが怖かった
道を外してしまう
兄と妹って言う決して薄くはない壁がどうしても僕は気にして
…僕はひどい言い方で、突き放し誤魔化した
チョロ松「…ありがとう、A。
僕はAが大好き、大好きだから
生まれ変わっても、また君を好きになると思う」
僕は泣きながらそう言って
紫の粉薬を飲んだ
……そしてAに
キスをした
チョロ松「……さよなら」
その後僕は病室を出て
信号無視の大型トラックに轢かれて
死んだ
_____
品名 : 身代わり薬
期限 : 5年
特性 : 死んだ人の身代わりになれる薬
自分が薬を飲んで死体に口づけをすると
その人が死んだ原因で自身は死に、その人は生き返る
そして周りの人と生き返った人は
身代わりで死んだ人のことを
5年間だけ忘れる
そして5年後に
また思い出す
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作者名:まねみー&むつ x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月21日 20時