薬松【おそ松さん】 (ページ17)

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本音薬＊末松ページ17

十四松side

息を切らしながら、俺はAに近づいた

Aも息を切らしてて

A「…探し…てた……っ…」

…どうやらお互いにお互いのことを探していたらしい

十四松「…

…俺、あの子のこと待ってる約束してるんだ」

淡々と、自分の言いたいことをどんどん吐き出してしまう

十四松「俺は…あの子との約束を果たさなきゃってずっと思ってて…」

…これは一体、なんなんだろう

でもこれが俺の本心なんだ

十四松「……なのに……

…いっつも隣で笑う君を好きになってたんだ…」

A「………」

十四松「大切な約束を捨ててもいいって思えるぐらい、俺はAが好き。ちょーすき。

……振ってごめん。嘘ついてごめん。傷つけて

ごめ……ん…」

……ハッとしてAを見ると

Aはボロボロ目から涙を流していた

十四松「A…」

そして静かに口を開いた

A「…っ…私は…

本当に何も知らなかった…

十四松君にそんな大切な人がいたことも知らずに、ずっと十四松君に恋してたんだ

…仕方ないって、振られた時思ったよ

トド君が優しくしてくれて、それに縋るように私はトド君と付き合った

…けどね、ダメだったよ」

_____ギュッ

A「どれだけ忘れたくてもっ…

いつも考えることは十四松君のことばっかなんだよっ…！！！」

今までの思いとか、今の思いとか

十四松「…A……

…っ…ありがと、ありがとう…っ…俺もだいっっすき！！」

全部吐き出した俺達は

やっと素直に、なれた気がする

_____

トド松side

『Aの十四松兄さんに対する思いはその程度だったの！？毎晩僕に電話で死ぬほど語ってたくせに！;;』

『…この薬さっさと飲んで

飲んだら10分待ってから十四松兄さんのこと探せ、見つかるまで絶対探せ』

…

おそ松「よおートド松。」

トド松「…おそ松兄さん」

おそ松「いやぁ。トド松も随分立派になって」

トド松「…すごいでしょ末っ子」

おそ松「うんうん。兄ちゃんが撫でてやろう」

トド松「いらないよっ;;…

…でも僕、ほんと……

……あ、あれ…

……はは…

本音薬の効き目…まだきれてないから…かな…

…涙…とまんなっ……

…っ

…好きだった…っ…ずっと好きだったっ…A…っ…」

おそ松「…そっか。トド松

お前はほんと、いい奴だよ」

_____

本音薬

有効期限 : 1時間

特性 : 本音で喋れる