本音薬*末松 ページ14
トド松side
……でもやっぱり
A「でね!もう十四松君すごくかっこよくてさー…ぁぁぁぁああ///」
トド松「はいはいわかったわかったw落ち着いてw」
Aはほんと、十四松兄さんのことが好きなんだな
夜、電話越しでいっつも聞いてるAの恋話
いつも胸が痛くなるのに、今日は更に痛いや
A「十四松君彼女いないし好きな人もいないし…今一番女の子の中で私が近いよねっ…えへへ」
……いるんだよA
十四松兄さんには、好きな人がいる
だから諦めて
トド松「…そうだね、チャンスだね!」
…なんて言えるはずもなく、応援する僕も僕で性格が悪いのかもしれない
我慢しないって決めたはずなんだけどな、Aのこんな嬉しそうに話してるの聞いてるとできないっつの
A「…トド君、いつもありがとね。話聞いてくれて。」
…これぐらいしか僕はAにいいところ見せれないからね
トド松「うんっ♪またなんかあったら話聞くよ!」
僕がそう言うと、電話越しで笑顔が伝わってくるみたいに、Aは元気よく「うんっ」と言った
そしてその日の電話はこれで終わり
_____
次の日
僕は人生で一番後悔をした
A「……振られちゃった。」
Aは今日の朝、十四松兄さんに告白したらしい
僕は十四松兄さんとあの一件で朝一緒に登校してなかったから気づかなかった
…Aが
泣いてる
A「……私…すんごい自惚れてて恥ずかしいなぁ…」
笑いながら、辛そうに泣いてる
……僕がもっと頑張ってたら
十四松兄さんにあの時強気で言って、十四松兄さんに自分の気持ちを自覚させなかったから
Aはこんな風に泣かずに済んだ
僕は知ってたのに、Aを応援し続けた
十四松兄さんのこと言えないじゃん
……それでも僕は
トド松「……A…」
_____ギュッ
A「……へ…?」
……僕のせいでAが傷ついたなら
トド松「…僕じゃ…ダメかな」
A「と、とどくっ…」
僕が責任を取る
トド松「……ごめんね、ごめんA
僕Aのこと好きなんだ、ずっと大好きだったんだ。」
……もう、どんな最低で卑怯者でもいい
そんな奴になっても、僕はAが欲しい
限界だ
A「…とど…っ…く…
うぁっ、うぁぁぁぁぁぁぁっ…(ぎゅぅぅ」
……大泣きしながら僕の背中に腕を回す彼女を
僕はただ、複雑な気持ちで強く抱きしめた
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作者名:まねみー&むつ x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月21日 20時