薬松【おそ松さん】 (ページ11)

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人間薬＊カラ松ページ11

はぁっ…はぁっ……！

『お、おい！お前あの文鳥…お前が捨てたのか！？』

『……うわっ、だる。聞かれてたわ…また後でかけるね』

っ…俺はっ……

『……今更気づいた？ほら、あの鳥結構頭いいからさ、あの鳥は私が飼い主だったってこと気づいてたみたいだよ』

なんて馬鹿な…っ…

『……噛まれたって…』

『嘘に決まってんじゃん。噛まれたらあとぐらいつくし。』

……どこにっ…いるんだ…っ…

『……ふざけんな…』

『はぁ？何？

自分だってあの鳥捨てたんでしょ？』

カラ松「Aっ…！！A！！！」

俺はAに、ひどいことをした

『ピピッ…』

Aは俺の気持ちをわかってくれて

文鳥なのに、俺の言葉を理解して

『A～？いいか？birdたるもの礼儀は必要だ…知らない人がきたら挨拶をするんだぞ』

『ぴ…ピピッ！』

俺にたくさん、たくさん懐いてくれた

『(すりすりすり』

『……ふふっ。可愛いなぁお前は。』

カラ松「Aっ…！！！Aーーーっ！！！」

大好きでかけがえのないAを

俺は自分の都合で、自分の気持ちで捨てた

最低だ

……こんな俺だから

「……あ、っ！？危ない！！;;」

カラ松「……えっ…？」

_____キキィィィィ

…バチが当たったのかもしれない

_____ドンッ

……

…

カラ松「……

…あ…れ……」

「た、大変だ！！

女の子がっ…！！;;;」

……体が痛くないことと

手にヌルッとした感覚があったことに気がついた

「……はぁ…あ…」

……女の子が

倒れていた

カラ松「っ……！！;;お、おいっ…！;;」

……あれ

…この子

「……から…ま………」

『ピピピっ…！！』

真っ白なワンピースに身をまとった小さな女の子は

あの真っ白な羽毛をした

カラ松「…

…A……？」

A「か、らっ…」

……嘘…だろ？

カラ松「…なぁ、なぁっ！！A！！;;なんでお前っ…;;どうして…」

俺は彼女の手を握り、涙を流して名前を呼んだ

A「…伝え……たっ…か

…から……っ…ま…」

とてもか細く、綺麗な声で

A「……だ…いす………き…」

最後にそう言った彼女は

カラ松「…A……」

涙を流しながら、目を閉じた

カラ松「……っ…

…俺も好きだよ…君を拾ってよかった、君が大好きだっ…」

…その後

病院に運ばれた女の子は死亡した

…が、死体は消えて

その場所には、白い羽が一枚落ちていたそうだ