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Aside
チョロ松「何かあったら連絡してもらってもいい…？」
若干震え混じりのチョロ君の声が、受話器越しから聞こえてきた
A「う、うん…わかった。」
ある日突然、六つ子の末っ子が姿を消した
朝起きると布団にトド君はいなかったらしく、友達に連絡してもバイト先に連絡しても「知らない」と言われ
そのまま他の兄弟は夜を迎えたらしい。
トド君の所有物はほとんど残っていて、いつも着ていたパーカーや私服もしまわれたまま
唯一無かったのはスマホのみ
流石にみんなかなり不安になっていて、今日だけで松野家から何度も「トド松はそっちに行っていないか？」と言う電話がかかってきた
A「………うーん…。」
ベットにゴロンと寝転がり、眉をひそめた
トド君、一体どこに行ったんだろう。
彼女の家…って言う可能性もあるけど、服を置いてパジャマのまま行くとかおかしいし、まずトド君に彼女がいるとか聞いたことないし…
______ガチャッ
色々考えてると
A「……あ
お兄ちゃん。おかえり。」
お兄ちゃんが帰宅し私の部屋に入ってきた
あつし「ん、ただいま」
あつしお兄ちゃんは、トド君と仲が良かった
合コンとかよく一緒に行ったり普段遊びに行ったり
私が六つ子と仲良くなったのも、お兄ちゃんと仲がいいトド君がきっかけ。
トド君が家に遊びにきた時にいっぱい話してくれたり、「今度僕の家にも遊びにおいでよ」って誘ってくれたから、仲良くなったのだ。
…今日、あつしお兄ちゃんは仕事を休んで朝から晩までトド君を探してた
A「……トド君いた？」
あつし「……んーん。どこにもいないしスマホにも出ない。」
お兄ちゃんの表情で返答は察していたが、私は「そっか」と言って枕に顔を埋めた
ポスッという音が聞こえたので、お兄ちゃんも私のベットに腰をかけたみたいだ
…ショックだろうな、お兄ちゃん。
A「無事に見つかるといいね。」
もごもごと喋りながら言うと、少し間が空いてから
お兄ちゃんは元気のない声で、「うん」と呟いた
______
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