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「いや!」

自分でも信じられないくらいの、金切り声が出た。

「でもさ、A」
「いやだ!お父さんとお母さんに内緒で付き合おうよ、これからもずっとこうやって一緒にいようよ!」

おにいちゃんが首を、ゆるゆると、振った。

「いや、絶対離れない!私からお父さんにお願いするから!」
「……」
「大人はよくて子供はダメとか、そんなのおかしいよ!」
「ちがうんだって、A」
「何が違うの!」
「言わせるの?」
「ちゃんといってくれなきゃわからない!」

おにいちゃんが、私の目を見て、きっぱりと、言った。

「お前が一緒にいると、俺朝も昼も夜も、四六時中、お前のことばっかりになるよ」
「……」
「昨日と今日みたいに、ずっとくっついて、抱き合って、……きっとそれ以上のこともいっぱいしてAなんか簡単、いっくらでもダメにできるよきっと」
「……どういうこと」
「だから!お前が一緒の家にいるってだけで!俺は勉強だって集中できない、夜も眠れない、頭おかしくなっちゃう」
「でも今まで大丈夫だったのに」
「それは俺の片思いってちゃんと自制できてたからだよ、お前の嫌がることはしないって、最初に言ったでしょ」

どういうこと。
だから、離れるってどういうこと。

「でも、やだよ」
「……」
「離れちゃ、だめだよ」
「離れたら、冷めちゃうからでしょ」

おにいちゃんが、びっくりするくらい冷たい声で言った。

「ちが……」
「違う?」
「違うよ!」
「じゃあ、夏休み開けたら学校でも時々会えるんだからさ、……我慢できるでしょ、A」
「学校で会えるの?」
「当たり前じゃん」

涙がぽろ、ってこぼれたら、おにいちゃんの唇がすくって、ちゅって、吸い取った。
「俺死ぬ前に、この2日間人生で一番いちゃついたなあ、って思い出すんだろうなってくらいいちゃついた」
「……」
「こんなくっつけるか?ってくらいいっぱいくっついて、このまま会えなくなってもいいや、ってくらい、一生分キスしてやった」
「これだけで?」
「え?もっと?」
おにいちゃんがふふ、って笑う。

「あと少しだけ、このまま」
「……」
「もしかしたら、結構簡単に許してもらえるかも、しれないし……」
「そうだね」
「それはないな!」

おにいちゃんが笑って、まだ泣き顔の私にキスをした。

「1000回くらいキスしたかな」
「まだ100回くらいだよ」
「じゃああの二人帰るまで、あと900回」

おにいちゃんが、私をぎゅうって抱き寄せた。

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作者名:よしの | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年5月31日 0時

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