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そのあとのことは、まぁ、普通というか、よくある流れで。
そこをちゃんと説明しろよ！
ドサチュンとか許さねー！
その夜！夜を説明しろよ！
どこをどう触ってどのような動きでどのように良かったのか悪かったのか！
言え！言いなさい！
ってももちゃんにキレられるだろうけど、
『しあわせだった』としか言いようがないんだよ、ももちゃんよ。
ももちゃんが想像する一番幸せそうな感じを想像してればいいよ、って言おう。うん。
いっぱい微笑み合って、
顔見合わせてフフフって笑って、
ちょっと焦らされて意地悪されてそれがすっごいいい感じだったとか、報告書にはそこまででいいだろう、うん。
どう焦らされたんだ？って聞かれそうだけど。
「何考えてんの？」
相葉くんが私の頬に触って、不思議そうに聞く。
「ももちゃんに報告しろって言われてたけど何て言おうかなぁって、思って」
「報告？」
「……ん」
腕枕、っていうか肩のとこを枕にして首と耳の後ろあたりのとこにおでこをくっつけて、
相葉くんの顎が私のこめかみ辺りをすりすりしてる。
これ以上くっつけないってくらいピッタリくっついて、人肌ってこんな気持良かったっけ？とか、思ったりしてる。
ちょうどいい。
私カッサカサだから全然ベタベタしないというか。むしろピッタリ。って感じ。
エアコンきいてるし。ここは天国か？
天国だ。ああ、さっき、好きすぎて死んじゃったんだな、あははは。
「肌の質感とかもすごい好きって言おう」
「何いきなりー」
あはは、って笑い声が体に響いて、もーたまんない。最高すぎる。
「眠い？」
「すっごい目が冴えてる！ギンギンです！」
「おばかさんー。俺、ちょっとねむ……」
しばらくしたら、すーって寝息が聞こえた。
眠いのにお話付き合ってくれてたんだなー。
ううう、幸せだ。
腕枕からそっと下りて、細い腕に頬擦り。
夢みたい。夢なのかなぁ？
夢ならもう、二度と覚めたくないな。
気持ちよさそうにスヤスヤしてる相葉くんの目にかかってる前髪を、そっと触れてなおす。
サラサラだなぁ。ツルツルだし。
まつげも長いし、顔もちっちゃいし、スタイルもいいしすっごいカッコイイ。
今さっきこの人に抱かれたんだって思ったら失神しそう、やばい。
ぎゅううって苦しくなった胸を抱きしめて、息絶え絶えで、目を閉じる。
これが夢なら二度と覚めませんように。
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2015年7月31日 19時
