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「怖がらなくていいよ、……好きだよAちゃん」
あれれ？
なんだこの感じ。
ドキドキして、胸がキュウウウウ！ってなってるのに、すっごく安心する。
ここに居てもいいんだ、とか、
私でもいいんだ、とか、
ああ、そうだ。
守られてる、みたいな、そんな感じ。
「あ！またAちゃんって言っちゃってる！好きだよ、A！」
なんか急に凛々しい顔でキメキメで言って来た。
ぷっ！と吹き出したら、恥ずかしそうに首をすくめて、フフフッ、って笑ってる。
相葉くんはもしかして。
さっきの、
『ほんとは怖がりなんでしょ？だからいつもそうやってふざけたり笑ったりしてるんでしょ』
ってセリフはもしかして。
ね、もしかしたら似た物同士って思ってもいいのかなぁ？
ふざけたりしなきゃ、好きすぎてどうにかなりそうで怖くてつい、そうやって？
笑ってごまかして？
今度は私からぎゅーって、抱きついてみた。
「お！っとー！」
「私も、相葉くんのことが大好き！何もかもが好き！笑ってない相葉くんも好き」
大好きって伝えたら、心から大好きだ！って気持ちがたくさんたくさん溢れてきて、
なぜだか急に涙がこぼれた。
「泣いちゃうほど？」
「泣けるほど好き」
「……ありがと」
相葉くんはやっぱりまた顎クイして、手の甲で私の涙をごしごし拭った。
「こんな想ってくれてたのに翔ちゃん好きだって思ってた時間なんだったんだろ」
苦笑いさせちゃってる。
「私が櫻井さん元気ですか？って聞いたからだね、なんかごめんなさい」
「……それもあるけど……なんかサクラの香りが好きだとかさー、あとは、靴とかカバンとか、なんか赤いの多くない？」
「そうかも」
「赤が好きなの？」
「うん！緑も好きだけど……みえないとこに……使ってるというか」
「……ん？」
「ペディキュアとか……下着？」
相葉くんが固まった。
「今日も？」
「……えへ？」
「今日も？！」
「どうかなぁ？あれ？赤だったかなぁ？」
「……よし見よう！」
「そんな！いきなり？」
「あっちいこ！」
腕を掴まれた！すごい力！
「やだやだ！きゅうにやだ！お風呂とかは？え？ちょっと待って？」
「お風呂入ったら下着変わっちゃうかもしんないじゃん！」
「……ああ、なるほど！」
「だからあっち」
「え、見るだけならここでもいいでしょ！」
ぴたり。
「……そっか。ベッドに行っちゃったら下着なんか見ないよね？どうせ脱がし……」
「ぎゃー！」
口からとうとう悲鳴が出た。
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2015年7月31日 19時
