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それからも、月に一度くらい、真くんと相葉くんと、私とももちゃんでお食事とか飲みに行くことがあって、段々仲良くなった。
ももちゃんが、相葉ちゃん、真ちゃんって呼ぶようになって、
相葉くんは私より全然ももちゃんと話してるほうが楽しそうで。
もうずいぶん前からのお友達みたい。
ボケたり突っ込んだり楽しそう。
カサカサの手にさくらの香りのハンドクリームを塗ってたら
「カサカサ？さくら？好きなの？」
って相葉くんが聞いてきた。
「うん。この香りが大好きでー」
「さくら……」
くんくんしてる。可愛い。
「あ！相葉くんはリップ塗らないの？」
「塗らなきゃ！」
慌ててリップクリームを取り出してる。
「手はしっとりなのにねー」
「Aちゃんは唇はしっとりじゃん」
「……唇もカサカサだよ！」
相葉くんが、可愛く首を傾げた。
顔を近づけて私の唇を見下ろす。
「そっかな……」
「……うん」
首を傾げて私の唇をガン見。
ドアップ。
真顔だし！
やっべ！超カッコイイ！
「なにやってんの！」
ももちゃんがそう言って相葉くんの背中をばしん！と叩く。
「何もしてないよ！唇カサカサって言ったから診察してただけ！」
「お医者さんごっこしてんなよ！」
真くんもそう言った。
「してないよ！第一唇のお医者さんってドコよー！」
「皮膚科？」
あはは、って笑い合ってる3人。
まだドキドキしながら私も合わせて曖昧に笑ってたら、相葉くんが言った。
「第一Aちゃんとはそんな関係にはならないもんねー？ね？」
「……そうですか……？」
「そうだよ！俺なんかダメダメー！」
それは、やっぱり。
私に対する拒絶ですか？
ですよね。
「相葉くん彼女いるでしょ？５人位いそうー！モテモテだよねー」
胸がいてててて。
これまずい。
ちょっと泣きたい。
会うたびに好きになるのに。
友達のままなんて嫌なのに。
なんて、贅沢よね。
「俺、彼女いないよ？」
相葉くんがそう言った。
「うそだー」
ももちゃんが茶化す。
「いない。ほんとにいないんだって」
ももちゃんに真剣に返事してる相葉くんを見て、ああ、そっかあって。
私もしかしたら邪魔なのかなぁ。
やっと、気づいた。
相葉くんからの5回目のお誘いの日。
急に具合悪くなったことにして、ももちゃん一人で行ってきて、って言った。
私じゃダメなんだよね。
ちょっと、泣けた。
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作者名：よしの
| 作者ホームページ：
作成日時：2015年7月31日 19時
