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潤くんに誘われた食事会をきっかけに二宮さんと連絡先を交換して、お互いに忙しい中でも時間を見つけて必ず1日の内に1回はメールのやり取りをするようになった。
メールの中身は本当に大した内容ではなくて、二宮さんからは「今日はレギュラー番組の収録だった」「ライブのリハでJの気合いが入り過ぎてる」とかだった。
わたしも「今日はドラマ撮影で何回NG出しちゃった」とかそんな他愛のない内容だった。
2人だけで食事に行く機会も何回かあって、二宮さんから聞いた潤くんが「ニノは財布の紐が固いから」と冗談交じりに言われたけど、食事は毎回二宮さんが御馳走してくれた。
言ってみれば〈友達以上恋人未満〉を半年ほど続けていた。
でも、相手は日本で最も人気のあるアイドルで、絶対に週刊誌には撮られないように細心の注意を払ってた。
もし、たった1度でも撮られてしまえば、〈始まる前に終わってしまう〉とわたしも二宮さんも分かっているから。
ピンポーン
インターホンが来客を告げて、モニター越しに確認すると昨日約束しや通りに親友のIMARUがいた。
IMARU「久しぶりじゃない？」
玄関を開けると開口一番にそう言われて、そうだっけ？と首をひねる。
『そう？』
IMARU「最後にご飯食べたの3ヶ月前ぐらいだよ？十分久しぶりっしょ？」
『そんな時間経つ？』
自分が思っていたよりも時間が経っている事にびっくりした。
IMARU「Aってドラマの撮影が入ると時間の感覚おかしくなるよね？」
う〜んとわたしが記憶を遡ってる間にもIMARUはいつものようにスタスタと玄関からリビングに歩いていく。
久しぶりの休みをIMARUが買って来てくれたケーキを食べながら、次々と話題が変わる女子トークをしていく内に、自然に内容が恋愛に向いてきてしまう。
IMARU「それで？」
『それで？』
あくまで知らないフリを通そうと思って、何のこと？を寄り添うけど、生まれた時から隣にいた親友にその偽装が通用するワケもなく・・・
IMARU「それあたしに通用すると思ってる？」
『嘘ついてるって気付くのIMARUぐらいだと思うよ。』
これでも演技力がある方だって言ってもらうことの方が多いんだから
IMARU「二宮さんとはどうなったの？ もう付き合ってんの？」
『付き合ってないよ。たまにご飯食べに行く程度だよ』
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作者名：water lily
| 作成日時：2018年5月6日 22時
