Will you Marry me? (ページ34)

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〈楽屋で弁当食べてくから要らない〉

《はぁい。じゃ待ってるね》

和くんが夕ご飯要らなくて内心ホッとする。

昼間にIMALUとカフェで食べたケーキが思ってたよりも大きくて、まだ胃に残ってるから。

　

夜10時頃にインターホンが鳴って、玄関まで迎えにいくと、思ってたよりも仕事が長引いたのか少し疲れた顔してる和くんが立っていた

『お疲れさま』

「んありがと」

『何か飲む？』

「あー来る途中で買って来た」

和くんの右手にはコンビニの白い袋が握られている

『コップいる？』

「いらない。このままでいい」

和くんはソファに座って、缶ビールを飲み始める

「今日休みだったんでしょ？」

『そう。昼間はIMALUと遊んでたんだ』

「そうなの？俺はライブのリハでクタクタだよ」

『ふふお疲れさま』

「酒飲んだら、すぐ寝ちゃうなぁ」

『先にお風呂入った方が良かったんじゃない？』

「まぁ最悪風呂は朝でも良いよ」

アルコール入った状態でお風呂入ると危ないしね

「服買ったの？」

『え？なんで？』

「いや、IMALUちゃんと遊びに行ったんでしょ？」

『服買ったのはIMALUだけだよ。あっ！！』

「！！ビックリした、なに？」

バッグの中から唯一今日買ったキーホルダーを取り出す

『これ、誕生日プレゼント』

「・・・・・」

『物は要らないって言ってたけど、何も無いのもどうかと思ったから』

「ありがと、開けていい」

『まだダメ！』

「え？ダメなの？」

『誕生日プレゼントなんだから、誕生日に開けて』

「Aさん、俺の誕生日まであと1週間以上あるんですけど」

『誕生日プレゼントは誕生日に開けるから意味があるんだと思います』

「・・・じゃあ当日になったら今日開けてって言ってよ。俺絶対忘れてるから」

『わかった』

和くんはプレゼントを鞄にしまうと、またビールを飲み始めてバラエティ番組を見ながら「それ絶対間違ってるよ」とか「へぇ～そうなんだ」とか機嫌よく相槌を打っていた

そんな和くんを見て安心して、わたしも袋から取り出した缶チューハイを飲み始めた。