Will you Marry me? (ページ33)

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IMALU「Aは二宮さんと付き合う時に私に言ったじゃん？

好きな人と一緒にいられれば、結婚できなくて良いって」

『うん』

IMALU「Aは結婚出来なくても良いかもしれないよ？

でも、二宮さんは違ったって事でしょ？だから、Aにプロポーズしたんだよ」

『・・・・・』

IMALU「もっと物事をシンプルに考えな？

大事なのは【Aがどうしたいか】でしょ？もう答えは出てるでしょ？」

小さい頃から一緒にいて周りから「本当の双子みたいだね」て言われてきたけど、今目の前にいるIMALUがまるでお姉ちゃんみたいに優しい目で見てくるから

溢れてくる涙を両手で押さえながら、何度も頷くしかできない

一旦、いろんな事を考えるのを止めて、和くんの事だけを考えて、自分に素直になったら、答えは誰に聞かなくても決まってる

自分のことは自分が1番よく分かってるから

『ありがとう、IMALU』

「どういたしまして。たまには私だって良い事言うの」

姉が妹を慰めるみたいに、IMALUがわたしの手を握ってくれる

自然と涙が止まって、2人でしばらく笑ってた

「この店入っていい？」

『いいよ』

IMALUが服を買うといって入った店の向かい側の雑貨店に目がいった

外国からの観光客向けなのか、日本人から見たら何ソレ？的な言葉の書かれたTシャツだったり、マグカップだったり、いろんなものが並んでいる。

たくさん並べられているキーホルダーに「こんなのあるんだ～」ぐらいに見ていると、あるキーホルダーが目にとまった

誕生日プレゼント要らないって和くんは言ってたけど、さすがに何もないのはね？

『これをお願いします』

「ご自宅用でよろしいですか？」

『いえ、プレゼント用にしてください』

数百円のキーホルダーを買っていると自分の買い物が終わったのか、IMALUが隣に来ていた

『もう買ったの？』

「雑誌見て欲しいの決めてたから。何それ？」

『キーホルダー』

「ふぅん」

特にIMALUの興味をそそらなかったのか、すぐに違う棚の商品を見にフラ～とまたどこかに行ってしまう

「お待たせしました」

『ありがとうございます』

夜からクラブでDJの仕事が入ってるIMALUとは別れて、家に着くとちょうど和くんからメールが入った

〈今日行ってもいい？〉

《いいよ。夕ご飯はどうする？》

和くんがうちで夕ご飯食べるなら、何か作ろうかと思って返事を待っているとすぐに既読がついて返事がくる