あの日を忘れない（2016年） ページ25
生放送の歌番組を終えて、5人揃って楽屋に戻って来る。
櫻井「お疲れー、お疲れー」
相葉「明日ってVSの収録だよね？何時入りか誰か知ってる？」
櫻井「11時入りね」
大野「えっ？11時なの？」
相葉「ね？俺も思った！」
松本「本番始まる前に確認したじゃん、逆に何で覚えてねえんだよ」
櫻井「ははっ、怒られてる」
相変わらずリーダーは入り時間を何回聞いても覚えられねえみたいだけど、正直 俺も覚えてなかったから4人の会話には口を挟まず黙って帰り支度をする。
相葉「みんなもう終わり？」
櫻井「終わりだと思うけど？ ニノなんかもう帰る準備してるし」
「私はもう帰れます。早くしないとウルサイ奴らが来て帰れなくなるよ」
そう俺が急いでいるのには訳がある。
今日の生放送の歌番組、同じ事務所のよく喋る8人組も一緒に出演していた。
絡まれない内に早く帰ろうと私服に着替えるために衣装に手を掛けた瞬間―
横山「嵐さん、お疲れさまでしたー！！」
村上「お疲れさん！！」
あー、終わった
もっと早く着替えてれば良かったよ
渋谷「ニノもう着替えようとしてるやん」
「いや、もう帰るよ」
横山「そんな急いで帰らんでええやん！」
櫻井「間に合わなかったね、ニノ」
「帰るのが早すぎる」と他人との楽屋でギャーギャー騒ぐのを右から左に流しながら私服に着替えていく
衣装をハンガーに掛けて、机に置いたままのゲームを鞄にしまって、さあ帰ろう！と鞄を持った手首をグンっと掴まれた。
「なに？もう」
横山「いやいや、ホンマに帰ろうとするやん！！」
「そりゃ帰るよ。もう今日の仕事全部終わったんだから。あなた達は何で帰らないのよ？」
横山「久しぶりに会ったんやから会話しよーや」
「何話すんだよ？何もないよ」
横山「あるやろ、いろいろ！考えてくれよ！！」
松本「今日すごいニノに絡むね」
村上「まぁ、ちょっと色々聞きたい事があるみたいなんよ」
会話しながら当たり前のように椅子に座っている村上・横山・渋谷に小さくため息をつく
「はぁ なによ？」
横山「いや、話あるのは俺じゃないんやけどさ」
「え？」
櫻井「ヨコがニノと話したい訳じゃないのに、必死にニノを引き留めてんの？ 意味が分からない！」
相葉「ひゃははは！なに？どういうこと？」
村上「うちの大倉がちょっとニノに聞きたい事があるみたいやねん」
「大倉？」
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作者名：water lily
| 作成日時：2018年5月6日 22時
