Will you Marry me? 4th season (ページ18)

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ついに臨月と呼ばれる週数に入った

大きなトラブルもなく、ここまで来れた事に安心しながら、いつ陣痛が来るんだろうという不安と隣り合わせの日が続いていた

初めての子は予定日より遅れるって聞くけど、せっかちな和くんの子だから、意外に早く出て来るんじゃないかと思ったりして

「今週は絶対ダメだからな」

今朝、和くんが出掛ける前にお腹の赤ちゃんに念を押すように呟いていた

今週は地方での仕事があったり、帰りが遅いのが分かっているから、今週はやめて欲しいって事なんだろうけど、そんなに都合よく生まれてきれくれるものかな？というのが正直な気持ちだったりする

何回と受けてきた妊婦検診ももうすぐ終わりだなと思いながら、家の戸締りをしていく

ポコッ

お腹を押し返して来る感覚に思わず笑顔になる

『パパはダメって言ってたけど、好きな時に出てくれば良いからね』

わたしの言葉を理解したかどうかは分からないけど、3分ほど元気よく動いていたけど、出掛けるのが分かったのか胎動が大人しくなる

『お昼は外で食べようかなぁ？ IMALUに連絡してみよう』

なぜか今日は珍しくお腹空いたなぁという感覚があって、今日のランチを頭で思い浮かべながら病院に向かうために家を後にした

「あら？おやおや？」

いつものように診察台に横になってお腹にエコーを当てていた先生が面白そうな声をあげる

『・・・何かありますか？』

同じようにエコーの画面を見るけど、説明がないと何が何だか分からない

「赤ちゃんがだいぶ下に降りて来てますね、上手くいけば今日あたりに陣痛が来ると思いますよ」

『・・・そうですか？』

残念、和くん

パパの願いは叶わないっぽいよ

「いつもと変わった事ないですか？」

『いえ、特に痛みもないですし、・・・お腹が空いたなと思ったぐらいです』

「それは赤ちゃんが下に降りて来たから、胃が楽になって食べたいと思うようになったんでしょうね」

『・・・なるほど』

今日は調子が良いなぁなんて単純に思ってたけれど、赤ちゃんが生まれる準備を始めた証だったんだね

「初めての出産で不安だと思うので陣痛が来たなと思ったら、まず病院に連絡してください。向かうのは間隔が15分置きぐらいになってからで良いですよ」