Will you Marry me? 4th season (ページ19)

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先生にそう言われたけど、まだ自分の事だという実感が薄くて、予定通りにIMALUとランチを摂りながら、病院で先生に言われた事を話すと

「バカじゃないの？呑気にパスタ食べてる場合じゃないっしょ？」

『でも、まだ陣痛がきた訳でもないから！ちゃんとご飯食べてねって先生にも言われたから、ね？』

今にも病院に逆戻りさせそうな勢いのIMALUを宥めて、続きを食べるように促す

「それ、ちゃんと二宮さんにも言ったんだよね？」

和くんだって自分と同じ意見に違いないという勢いでIMALUがきいてくる

『まだ言ってない』

「はぁ？ちょっとA～」

『こんな事言って無駄に動揺させるのも嫌だし、生まれる時は生まれるんだから』

「それは出産を経験した人が言うセリフでしょ！」

IMALUは何を準備しなきゃいけないの？と必死にスマホで調べ始める

『IMALUがいるから大丈夫だと思ってるよ』

「腰にテニスボール当てるのと手握るぐらいしか知識がないけど？」

『それだけあれば大丈夫』

自分より焦ってる人がいると意外と冷静でいられるものなんだね

『本当に泊まってくれるの？』

「当たり前でしょ！いつ陣痛が来るか分からない妊婦を1人に出来ない！！」

そう言って急遽、お泊まり会が実施される事になった

流石に夜に1人は不安だったから、IMALUが泊まってくれてすごく安心

2人でベッドに入ると高校生だった頃を思い出す

『ふふっ懐かしいね、ワクワクしちゃう』

「・・・呑気なお母さんだねぇ、

あんたが興奮すると本当に生まれるかもしれないから、お願いだから落ち着いて」

『・・・ごめんなさい』

というか生まれる時のためにIMALUが泊まってるんじゃなかったっけ？

本気で怒られそうだから、流石に言わなかったけどね

和くんからのメッセージには『順調に育ってるって。近いうちに生まれるって言われたよ』と返して、具体的なことは伏せておいた

和くんの事だから取り乱したりはしないだろうけど、自分がどうにも出来ない状況でソワソワさせるのは可哀想だと思ったから

「もう寝るよー」

電気を消して目を閉じるとIMALUがギュッと手を握ってくる

『・・・ありがと』

IMALUの優しさに感謝してゆっくりと目を閉じる

すぐに眠れると思ったのに、こういう時に限ってポコポコと眠る邪魔をしてくるお腹の子に、和くんの子だなぁと眠たい頭で思った