Will you Marry me? 4th season (ページ23)

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先生の言葉にまだ陣痛が続くのかと天井を思わず見上げてしまう

「和也に似たら奥手なはずないのにねぇ」とお義母さんが不思議そうに呟いて、楽しそうに先生と2人で笑ってるけど、とてもじゃないけど笑う元気は出てこない

「まあ初産ですからね、明日の朝になっても進まなければ促進剤を少しずつ使ってみましょう」

・・・もう今すぐにでも取り出して欲しいと思ってしまう

19時を過ぎると痛みは本格的になって来て、陣痛が来てる数分間はベッドの柵を必死に握って痛みに耐えていた

「二宮さん、まだ力まないでくださいねー、

ゆっくり息を吐いてー、ふぅ、ふぅ、そうですよー」

助産師さんはそう言うけど、痛みで深呼吸なんて出来ない！！

痛みに耐えるって言うのはかなり体力を使う

頭は眠いんだけど、痛みで寝れないと言うストレスに襲われる

なんども助産師さんが合間に子宮口を見てくれるけど、その度に首を横に振られて、溜息が出る

もう無理、耐えられない！と泣きそうになったところで陣痛の波がゆっくりと引いてくる

腰を摩ってくれているお義母さんにも気を使う余裕がなくなってくる

もう喋りかけるのも体力を使う気がして、痛みの波が引いていくのと一緒に眠ってしまった

キューと締まる感覚がして来て、また来たと終わりの見えない陣痛に泣きそうになる

助走もなくなってすぐに締まる感覚が痛みに変わる

『・・・もう、痛いって！』

「どの辺？ここ？」

『あっ・・・和くん？』

泣くのを我慢しながら痛みを訴えると1番聞きたかった声が返ってくる

硬く閉じていた目を開けると椅子から身を乗り出して、わたしの腰を摩ってくれる和くんがいた

「遅くなってごめんな、1人にしてごめん」

右手で腰を摩って、左手で流れる涙を拭ってくれる

『ふっうぅ、和くっん』

「うん？」

『1人で、大丈夫って思ったけど・・・っ、やっぱり無理っ』

「うん、

俺のこと待っててくれてありがと、あともうちょっと頑張ろうな」

それまで全然進まなかった陣痛がまるで和くんが来るのを待っていたかのように子宮口が開き始めた

「お父さんの事を待ってたのねー、じゃあ分娩台に移りましょうか？」

診に来てくれた先生に促されて、陣痛を見計らって車椅子に移る

ようやくゴールが見えてきた

「・・・ねぇ」

『ん、何？』

「Aさ、いつ破水したの？」