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薬研が近くにあった座布団の上に座り、いつ審神者の事を打ち明けようと悩んでいると、茶を飲んでいた三日月が湯呑みを置く。


三日「……何か、あったのか?」

薬研「そうだな…何かが合ったっと言ったらあんたは喜ぶか?」


薬研は敵意剥き出しで、チラリと三日月を見てそう聞いた。
三日月は「ふむ…」と言うと湯呑みを持ちまた茶を飲む。そして何も言わない三日月を見て、薬研が舌打ちをすると、コツンと頭を小突かれた。


加州「こーら、あんまり敵を作らないでよね〜?それに、あぁ見えて意外と主の事気にしてるんだよ」

薬研「……だとしても、だ。まだ俺っちは信用してないからな」

堀川「ま、まぁまぁ……それよりも、主さんがどうかしたんですか?」


薬研「…眼が見えなくなった」


ガタッと音を鳴らし、驚きを隠せない山姥切と動きが固まる堀川。そして広間にいた刀剣達も薬研を見て固まり、三日月は湯呑みを落とす。

畳にシミができる、と思ったが誰も動けずただただ、薬研が告げた事に衝撃を受けていた。


三日「……其れは」

薬研「嘘なんかじゃない、事実だ。実際この目で確認したんだ…こんなくだらない嘘をつくと思うか?」

堀川「そんな……」

こん「…呪符の影響、ですね。一度わたくしが診てまいります。場合によってはまだ、間に合うかもしれません」


突然現れたこんのすけはそう言うと、直ぐに消える。

突然現れた事にいつもなら驚いていたが、今回はそんな事に驚いてる場合ではなかった。


鶴丸「…こんな、驚きは要らないな」

燭台「…僕も、同感だよ」


燭台切は食器を洗う手を一瞬だけ止めた大倶利伽羅に目をやる。いつもと変わらない様子にも見えたが、元仕えていた主の代からの中の為、少しぐらいわかる。


燭台「(伽羅ちゃんも動揺してる……それも、そうか。伽羅ちゃんが、唯一気を許せる存在であり大切にしてる主なんだから…)」

伽羅「……なんだ?」

燭台「いや…どうにか、主を助けられないかなって思ってね」

伽羅「………そうだな」



一方、離に着いたこんのすけは審神者の目の前に座り、審神者の頬に前足を触れて眼を覗き込んだ。

審神者は何をされてるのか分からないっといった顔をしてこんのすけでは無い何処かを見詰めている。

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夢小説大好き - 泣きました。画面の前では大号泣です…ズビッ 小さな審神者ちゃんよ‟か‟っ‟た‟ねぇ‟!!素敵な作品ですね!更新頑張ってください!! (2021年11月22日 18時) (レス) @page32 id: 92d4b2d08c (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 続編、待ってます! (2021年11月11日 6時) (レス) @page32 id: 28b6274f8d (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!続きを待ってます!(*´ω`*) (2021年10月2日 1時) (レス) @page32 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年9月2日 2時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
?シアン?(プロフ) - 蘭奈(らな)さん» いつもコメントありがとうございます! ほんとに更新のペースが遅くなったりなどして、迷惑をかけてしまいますが、どうかこれからも温かい目で見守っていただけたら幸いです!ほんとにありがとうございます、そしてこれからもよろしくお願い致します! (2021年8月23日 21時) (レス) id: fbca4b02d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:檸檬堂 | 作成日時:2021年8月18日 23時

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