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こんのすけの言った事に驚きを隠せない刀剣達。
堀川「うそ、ですよね…?…そう、だ…主さんの様子はっ」
堀川は太鼓鐘に目を向けると、太鼓鐘は少し顔を俯かせて審神者の今の状態を説明する。
嘘ではないとわかった堀川と山姥切は初期刀でありながら今何も知らない事を嫌になりお互いが表情を暗くしていた。
そして話を聞いていた三日月はこんのすけを見ながら聞く。
三日「何かないのか?」
管狐「……この呪は主様の闘いです。恐く、何かが主様の精神を壊しているのかも知れません……でなければ、こんなに早く呪が回るわけがないのです。
完璧に生きる事を諦めればそこで……。ですが、一つだけ案は御座います。
呪を防げる訳では無いですが、少しだけ足止めをする程度なら」
堀川「それはっ!?」
ピクリと反応した堀川はこんのすけを掴み聞き、こんのすけはごまごまとした後に漸く口を開く。どうやらそれ程言いたくなかったらしい。
管狐「主様にはある審神者の加護がついております」
太鼓「それって…!」
こんのすけの言いたい事を理解した太鼓鐘は声を上げ、こんのすけは目が合うと小さく頷いた。
管狐「間違いでなければ祖母の霊力です。それを媒体とし上手く主様の中に入れれば、ですが……それには」
太鼓「俺がやる」
鶴丸「貞坊!?」
管狐「…それには、危険が伴います。それでもやりますか?」
太鼓鐘は力強く頷き、そして微笑んだ。
太鼓「大丈夫だって!この本丸に喜枝を知る刀剣も喜枝の刀剣だったのも俺しかいないし、俺が適任だろ?」
管狐「そうですね」
太鼓「ほらな。だから俺に任せてくれ、必ず主を助け出すからさ!それに、今の主は短刀達以外を怖がってるからな…俺が迎えに行ってくるよ」
鶴丸「…それもそうだが」
堀川「わかりました、お願いします」
堀川にそう言われると太鼓鐘は「おう!貞ちゃんに任せとけ!」と元気良く言い、こんのすけを担いで行ってしまう。
鶴丸は太鼓鐘を止めようと声をかけるがそれは意味もなく、ため息をはいた。
鶴丸「全く……貞坊に何かあれば」
堀川「言われなくてもわかってます。……それに、太鼓鐘さんがいなくなって悲しむのは他にもいますから必ず戻ってきてくれないと困ります。
今は太鼓鐘さんと主の無事を祈りながら帰りを待つしかありません」
堀川はそう言うと山姥切を連れて広間を出た。
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夢小説大好き - 泣きました。画面の前では大号泣です…ズビッ 小さな審神者ちゃんよ‟か‟っ‟た‟ねぇ‟!!素敵な作品ですね!更新頑張ってください!! (2021年11月22日 18時) (レス) @page32 id: 92d4b2d08c (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 続編、待ってます! (2021年11月11日 6時) (レス) @page32 id: 28b6274f8d (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!続きを待ってます!(*´ω`*) (2021年10月2日 1時) (レス) @page32 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年9月2日 2時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
?シアン?(プロフ) - 蘭奈(らな)さん» いつもコメントありがとうございます! ほんとに更新のペースが遅くなったりなどして、迷惑をかけてしまいますが、どうかこれからも温かい目で見守っていただけたら幸いです!ほんとにありがとうございます、そしてこれからもよろしくお願い致します! (2021年8月23日 21時) (レス) id: fbca4b02d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:檸檬堂 | 作成日時:2021年8月18日 23時