第32話 ページ35
五条が嵐のように去って行った後、A達は教壇に置いて行かれたレポート用紙を見る。内容は、「それぞれの術式の弱点をまとめること、五条の机に提出後は自主練」とのことだ。さらに注意点として「Aが伏黒の弱点を、伏黒が釘崎の弱点を、釘崎がAの弱点を挙げるように」と書かれていた。
「意外とまともね」
「そうだな」
「というか、急用できたんなら授業に遅刻すんなよ…時間がもったいない」
各々思ったことを言った後、机をくっつけて座った。ちなみに釘崎が真ん中だ。注意書きには最初にAの名前が書かれているので、Aから伏黒の術式の弱点を書いていくことになった。
「式神使いには共通して言えることだけど、本人が意識トんだら式神消えるのは弱点だよね」
「そうだな。だから式神使い本人の実力も求められる」
レポート用紙に書き込みながらAは考える。伏黒の術式である十種影法術は、完全に破壊された式神の力は、他の式神に受け継がれるので弱点らしい弱点はないと言える。あるとするならば、
「調伏させないと使えないところかな」
伏黒の式神は、己と手持ちの式神で倒すことで調伏させることができる。だが、調伏させたい式神を倒せなければ調伏はできない。最悪の場合、術者が死ぬ可能性もある。あと、調伏したばかりの式神は呪力消費も多い。便利ではあるが、その分リスキーでもある。
Aは、考えたことをレポート用紙に書き終わると、それを伏黒に渡した。
内容を見た伏黒は、「これで良いと思う」と伝えた後、ペンを持った。
伏黒は、釘崎の術式の弱点を考える。
「まず、トンカチと釘がないと意味がない。トンカチが壊されたら終わり。あと敵の一部を手に入れないと駄目なとこ。それを藁人形に付けるときのタイムロス。あとは…」
「わかってたけど、本当にズバズバ言うわよねアンタ」
「事実だろ」
「事実だし」
「事実だけども！」
事実、少年院のとき釘崎が持参していた釘は使い切ってしまって敵に殺されかけた。さらにトンカチも真っ二つだった。釘崎の術式は武器ありきと言える。
全て書き終えた伏黒はレポート用紙を釘崎に渡す。自分についての文量が多いことに「うげ」と顔を顰めたが、ペンを持ってすぐに考え始めた。
「Aの術式は炎でしょ？やっぱ水には弱いんじゃないの？」
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ヨッシー(プロフ) - 内水 眞衣香さん» コメントありがとうございます！五条先生凄かったですね！アニメではまた違う美しさがありました！呪霊側との接触も上手く書けるように頑張ります！ (2020年11月15日 11時) (
レス) id: 27a5e91788 (このIDを非表示/違反報告)
内水 眞衣香 - 五条先生は目隠しを外したら、雪のように白くて素敵だと思いました。真人も登場して、これからの活躍が楽しみです！^_^ (2020年11月15日 11時) (レス) id: 57a8ad7f5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨッシー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/
作成日時：2020年11月7日 20時
