第2話 ページ4
宿儺の指を虎杖が飲み込んでから2日後、虎杖は夜蛾学長との面接を終え、寮に案内されていた。
自分の部屋の隣が伏黒だと知った虎杖はテンションが上がっていた。
反対に伏黒はうんざりそうな顔をしていたが、五条がパンと手を合わせて言った。
「まぁ、良いっしょ!それより明日はお出かけだよ!1年生全員集合するからね!」
五条の言葉に虎杖はさらにテンションを上げて畳みかける。
「一年生4人って言ってたよね!あとの2人は男子?女子?」
まるで転校生が来たと知った男子高校生のようだ。実際、虎杖は男子高校生ではあるのだが、如何せん彼は特殊過ぎる。
「2人とも女の子だよ〜!仲良くしてね!」
「おぉ!女子!なんかアレだな!合コンみたいだな!」
「いや何でだよ、同級生と顔合わせするだけだろ」
「何か、初対面の男女2人ずつで顔合わせするのって合コンっぽいなって」
2人が話している姿を楽しげに眺めた五条は「じゃあ僕、用事あるから。明日13時に原宿駅集合ね」と伝えた後、伏黒の意見を聞く前に姿を消した。伏黒は、いつものことながら自由人な五条に溜息を吐いた。
翌日13時、原宿駅前。
道路沿いのガードレールに座りながらアイスを食べている虎杖は傍に立っていた伏黒に話しかけた。
「そもそも一年が4人って少な過ぎねぇ?」
「じゃあオマエ、今まで呪いが見えてるなんて奴会ったことあるか?」
「………ねぇな」
「それだけ
「っていうか、俺が4人目って言ってなかった?」
「入学はずいぶん前に決まってたらしいぞ。こういう学校だしな、何かしら事情があるんだろ」
2人がそう話しているうちに、五条がやってきた。彼の隣には少し背の高い少女もいる。自分や伏黒と同じような制服を着ていることから、今日顔合わせする一年生の内の1人だと虎杖は察した。
「おまたせー。自己紹介とかはとりあえず全員集まってからにしようか」
五条たちは竹下通りに向かいながら、虎杖の制服が間に合ったこと、制服を五条が勝手にカスタマイズしたことを話した。虎杖はチラリと視線を伏黒と一緒にいるAに移す。身長は虎杖より少し低めで、普通にテレビに出てても違和感ないくらいの顔立ちだ。当の本人は伏黒と顔見知りなのか親しげに話している。
「大変だったみたいだね、お疲れ恵」
「あぁ…お前も、最近出張多かっただろ」
「恵の任務に比べれば大したことないよ」
付き合ってるのかな?と思った虎杖であった。
188人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヨッシー(プロフ) - 内水 眞衣香さん» コメントありがとうございます!五条先生凄かったですね!アニメではまた違う美しさがありました!呪霊側との接触も上手く書けるように頑張ります! (2020年11月15日 11時) (レス) id: 27a5e91788 (このIDを非表示/違反報告)
内水 眞衣香 - 五条先生は目隠しを外したら、雪のように白くて素敵だと思いました。真人も登場して、これからの活躍が楽しみです!^_^ (2020年11月15日 11時) (レス) id: 57a8ad7f5a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヨッシー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/
作成日時:2020年11月7日 20時