第25話 ページ28
伏黒と東堂が戦っている間に、釘崎は身体に真衣の銃弾を浴びて倒れてしまった。
「呪術師続けるなら喧嘩を売る相手を選ぶことね。五条A、次はアンタよ」
「へぇ?私に勝てる気でいんのか。じゃあ開いてる毛穴が消えるくらい焦がしてやるよ」
「生意気なのよアンタ…五条家に捧げられた贄のくせに」
「殺す」
真衣の言葉に、威嚇程度の攻撃をしようと思っていたAの堪忍袋の緒が切れる。
殺気を感じた真衣は、即座に拳銃の銃口をAに向ける。Aも右手に炎を纏わせた瞬間、横槍が入る。
「ウチのパシリに何してんだよ、真衣」
「あら、落ちこぼれ過ぎて気づかなかったわ、真希」
「落ちこぼれはお互い様だろ」
歩み寄ってきた真希はAの頭を軽く2・3度叩いた。「落ち着け」とでも言うかのように。深呼吸をしたAは気が落ち着つかせて術式を解除する。
「オマエだって物に呪力を籠めるばっかりで術式もクソもねぇじゃねぇか」
「呪力がないよりましよ。上ばかり見てると首が痛くなるから、たまにはこうして下を見ないとね」
「あーやめやめ、底辺同士でみっともねぇ。野薔薇!立てるか?」
「無理よ、暫く起きないわ。それなりに痛めつけたもの」
すると真希は無言で持っている長物の先を真衣に突きつける。
「何?やる気?」
その隙に釘崎は真衣の背後を取り、地面に倒れさせ絞め技をする。しっかり足を巻き付けて胴体を動かせないようにしている。
「おろしたてのジャージにばかすか穴空けやがって、テメエのその制服置いてけよ」
「次は体の穴増やしてやるわよ。あと、その足の長さじゃこれは着れないんじゃない?」
力を込めた釘崎は真衣の意識をおとそうとする。が、東堂がやってきてそれは中断させられた。伏黒の方にはAから連絡を貰った狗巻達がすぐに向かってくれたらしい。
「楽しんでるようだな」
「冗談!私はこれからなんですけど」
「駄目だ。オマエと違って俺にはまだ東京に大事な用があるんだよ。高田ちゃんの個握がな!」
何かのチケットをポケットから出した東堂に、女達の冷ややかな視線が注がれる。上着を拾った東堂は真衣に「付いて来い」と言うと、高専の出口に向かって歩き出した。真衣はそれを嫌々追いかける。
「アンタ達、交流会はこんなもんじゃ済まないわよ」
「何勝った感出してんだ!制服置いてけゴラァ!」
「やめとけ馬鹿。ここじゃ勝っても貧乏クジだ、交流会でボコボコにすんぞ」
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ヨッシー(プロフ) - 内水 眞衣香さん» コメントありがとうございます!五条先生凄かったですね!アニメではまた違う美しさがありました!呪霊側との接触も上手く書けるように頑張ります! (2020年11月15日 11時) (レス) id: 27a5e91788 (このIDを非表示/違反報告)
内水 眞衣香 - 五条先生は目隠しを外したら、雪のように白くて素敵だと思いました。真人も登場して、これからの活躍が楽しみです!^_^ (2020年11月15日 11時) (レス) id: 57a8ad7f5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨッシー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zyoui1/
作成日時:2020年11月7日 20時