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14. ページ15

…悔しい!






絶対にあの男の子の方が間違ってるのに、何も言えないなんてっ!






私が悔しさを噛み締めていると、






「仕方ないよ。親にまで迷惑がかかるの耐えられないし。」






横から小塚君が言った。








「結局立場が上奴には勝てないんだ。」






上杉君も舌打ちしながら言った。






すると男の子は不機嫌になった。






「なんだお前、言いたいことでもあるのかよ!おれは偉いんだぞ!!」








すると、とうとう我慢が出来なくなったのか、若武が早口で言った。







「俺はお前がどれほど偉いのか知らねーが、お前が理不尽で間違ってるってことだけは確かだ。お前は偉いんだろ?だったら横取りはダメってことも知らないのかよ。所詮、お前は親の力がないと何もできないんだよ。」






幼稚園生には理解するのが難しい言葉もいくつかあったんだけれど、責められているのはわかったみたいで、顔を真っ赤にして憤慨していた。







「…若武、言い過ぎだ。」






黒木君がなだめて、なんとか若武の勢いを止めた。







「な、何だとっ!?お前、このオレ様に向かってそんな口きいていいと思ってんのか!?」







さっきまで穏やかだった室内も、少しずつ騒がしくなっていた。






その時、閉じていた部屋のドアが開いた。







「何ですか、この騒ぎは。」






そこにいたのは、






「え、あの子って…」






「…げ。」






あの時会ったお嬢様と執事さんだったんだ。






「なんだおまえ、このオレさまに口ごたえするのか?」







「…言葉を慎みなさい。」







執事さんに言われても男の子は怯まない。それでも、お嬢様らしき女の子も負けていない。







すると、後ろの方から声が聞こえた。






「ねぇ僕、このお方が誰か知らないの?」






思わず振り向くと着物を着た私たちより少し年上くらいの和装美人が言っていた。






「はぁ?知るわけないだろ。」







そんなに凄い人なの?






「このお方は、k「和子、いいから。」何でよ、A。」






女の子は男の子に向き直って小声で言った。






だから、聞こえなかったんだ。





だけど、男の子の顔はみるみるうちに真っ青になっていった。





「もももももうしわけありませんでした!まさかあなたが…」






「…何だアレ。」






いきなり態度を変えた男の子に、私たちは驚いた。






「…あの子、何者なんだ?」





若武は恋する相手に会えて嬉しいようだったけれど、戸惑っていた。

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ミナ @サブ(プロフ) - 教えてくれてありがとー (2018年6月1日 20時) (レス) id: dbbaa59aee (このIDを非表示/違反報告)
橘美月(プロフ) - 14が2個あるよー (2018年5月29日 20時) (レス) id: 5e15558c97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/erijya/  
作成日時:2018年4月29日 14時

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