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「じゃ、勉強始めようか。」
原本の一声で、勉強が始まった。
俺はカバンから教科書とノート、筆記用具を取り出す。
「ここは.....で、こうなって....」
「この公式を当てはめて…」
勉強会が始まって1時間ほど過ぎた。全然俺が想像していた結果にならなくて、ほっとしていた。
俺の勉強は悔しいけど原本が、尾崎の勉強をAがみていた。全くAと原本は接点がなかったんだ。
もうしばらくしていると、尾崎が突然言った。
「Aと原本君、全然自分の勉強できてないじゃん。頭のいい二人で教え合いっこしたら?私も神崎君とするから♡」
はぁ!?何勝手に言ってんだよ。ふざけんな。俺はA以外の女子とは喋りたくねぇんだよ。
すると、原本が言った。
「そう?じゃ、お言葉に甘えて。Aさん英語得意だよね、教えてくれない?」
「え、あ、うん。いいよ。」
と二人は勉強を始めてしまった。
「神崎くーん、ここわかんないんだぁ、教えてくれないかな?」
あー、うぜー。お前やる気ねーだろ。
「…俺もわかんない。」
「えーww私と同じだね!」
‥‥帰りたい。
「よし、きりのいいところで終わろう。」
そしてやっと勉強会が終わろうとしていた。
その時だった。
フラッ
Aが少しだけふらついたんだ。顔色も悪い。尾崎と原本は気づいていないみたいだ。
‥‥なんでそんなに近くにいるのに気づかないんだよ。
「A、帰るぞ。」
俺はAの手を取って原本たちに背を向けた。
「えー、みんなで帰ろうよ。」
「‥‥こいつ気分悪いから。」
Aは少し驚いたような顔をした。
「え、A、大丈夫?」
「うん、ゴメンね。原本君も。」
Aは尾崎と原本に謝った。
「じゃ、そういうことだから。」
俺は振り向かずに言い、ただひたすら家への帰り道を歩いた。
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あや - ミナさんの小説とても面白くて大好きです!本当にありがとうございました!これからも読ませていただきます! (2020年5月29日 11時) (レス) id: c76ac59f23 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ - 同じ名前の方が作者さんだったのでなんとなく読んでたらすごいキュンキュンしました、ニヤニヤ止まらない (2019年4月2日 3時) (レス) id: 290d7994a1 (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - 緩芳さん» やっとテストが終わって‥‥更新できます!多分(笑) 両立できるように頑張ります! (2018年5月27日 20時) (レス) id: bbafda29f4 (このIDを非表示/違反報告)
緩芳 - テストお疲れ様です!大変ですよね。よく分かります。これからも、勉強と更新頑張って下さい!! (2018年5月27日 12時) (レス) id: c0887ec13b (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - まぃりぃさん» ありがとうございます!(^▽^)/ これからも頑張ります! (2018年4月30日 11時) (レス) id: bbafda29f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミナ x他1人 | 作成日時:2018年3月8日 21時