スーパーキレーなパラボラシュート II 【SLAM DUNK】 (ページ33)

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ﾋﾟ!

三井さんのファールによって福田に与えられたフリースロー。

2本ともシュートを決めて点差がまた広がっていく。

桜木「うおおおおっ！！！」

彩子「ダメよ桜木花道！！！ムキになっちゃ！」

『いや、あれでいいかも……』

ファールが溜まっているのは何も湘北(私たち)だけじゃない。

ﾋﾟﾋﾟｰｰｰッ！！

「ディフェンス、チャージング！白4番！」

『よっし！！！』

木暮「魚住、4ファール目か！？」

『よくやった花道！！！』

福田と違って、花道はフリースローを2本とも外した。

けれどもこの場面で魚住さんを下げられたのはとても大きい、一時的とはいえ陵南の1番の高さと守備の要がいなくなるんだ。

『(これなら、行ける……！)』

2本目のフリースロー、外したあと花道が自分でリバウンドを取り三井さんにボールを回して3点をゲット

その後も魚住を欠いた陵南のメンバーは攻守ともに解れが出てきた、湘北のゴール下には赤木先輩がいて花道がいて、調子を出した流川がリングにボールを叩き込む。

残り10分弱で湘北51-46陵南、しかし湘北はどんどんノッてきている。

このまま得意のプレーが展開出来れば、確実に勝てるだろうと、そう信じていた。

それでも、陵南は強さを見せてくる。

「大丈夫、まだ慌てるような時間じゃない。」

すっかり意識の外にあった、陵南には"仙道彰"がいるという事実

それだけでもう怖さが分かる。

彩子「流石ね………」

彩子もその様子に感心している、仙道さんなんて私たちと同じ2年なのに。

私があの立場だったとしても、こんな場面でああいう風に落ち着けるか？と聞かれたら難しい。

『(仙道さんは本当に凄いことをやってのけるよな……昔から)』

しかしそれでも湘北の流れは止まらない。

攻撃では花道→リョータとパスを繋いでいき最後に流川がゴールを決め、守備では赤木先輩が仙道さんをブロックした。

『(あれ……？)』

試合の大きな流れ、少しの違和感がありながらも勝利が目の前まで来ている事をたしかに感じていた。

湘北の勢いは止まらない、残り7分弱で花道のレイアップシュートが決まる。

それは、私たち湘北が爆発的なオフェンス力を有しているチームだと証明するのに相応しいような、会場中を巻き込む2点だった。

「うおおおおおっ！！？！！？！！？」