スーパーキレーなパラボラシュート II 【SLAM DUNK】 (ページ32)

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ﾋﾞｰｰｰｰ !!!

体育館中に響く後半戦開始のブザー、会場は陵南の勢いに呑まれる一方で私はワクワクしていた。

彩子「楽しそうね、アンタ。」

『めっちゃたのしい、こっからが見所だよウチらの後輩(流川楓)は。』

彩子はそんな自信満々な私に驚いていたけど、まあ見てなって。

ﾋﾟｯ !!!

後半開始早々、流川は個人技で点をもぎ取る。

流川の放つシュートは、どんどんリングに吸い込まれてついに陵南との点差は1点に。

しかしここで、

『……仙道さん、ノッてきた。』

安田「え？」

『楽しそうに見える、流川のいいプレーに触発されたんだきっと。
仙道さんがホントにノッちゃったら、こっからはもっと厳しい試合になる。』

彩子「……それはコートの5人がそのままだったら、って話よ」

『え、？』

木暮「ハハ、そうだな！アイツらなら大丈夫だよ。
こっちだって相手が強ければ強いほどノッてくる奴がたくさんいるんだ！」

「そっ、そうですよ！！！」

「よしっ、みんなも応援しよう！！！」

『……そうね！！』

ウチも陵南も、厳しいディフェンスで中々点が入らない展開が続いた。

『ディフェンスしっかり！！！
ここ流れ絶対湘北に持ってくるよ！！』

ベンチや頭上から、湘北陵南それぞれのチームのディフェンスコールが聞こえる中でこの均衡を破ったのはやはり陵南だった。

「仙道ーーーッ！！！」

「流川！流川！！！」

しかし負けじと湘北も食らいつく、残り12分ほどで湘北42-42陵南の同点だった。

『よし、ここしっかりディフェンス！！！』

湘北は今、流川のカウンター→速攻の流れがハマっている、後4,6点ぐらいはこの形で取っておきたい。

しかし福田のプレーを遮るために三井さんはファウルで止めに行く。

ﾋﾟﾋﾟ!!!

彩子「三井さん、ファール3つ目ね。」

『えっ、それホント？！』

彩子「ええ、今ので3つ目になったわよ。
ハーフタイムに渡したのちゃんと見てなかったの？」

『いやっ、目は通したんだけど、…ごめん、見落としてたのかも…』

彩子「別にそんなに謝ることじゃないわ、試合に集中しましょ。」

私の中でバスケットの試合中はきっちり割り切っているつもりだった。

『あたしのばかやろう。』

安田「え、どうしたのいきなり？」

ﾊﾞｼﾝ!!!!

『ごめん、ちゃんとみるよ。』

無意識にその名前を避けていたなんて、考えたくもないや