汚職警官は、大切な人を救えるか？ (ページ10)

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「う”っ……！」

スコッチ「早く吐いた方が良い。
このままで君は死んでしまうっ、」

自分がやってる癖に、と思いつつも次々に襲ってくる痛みに耐える

ｷﾞﾘ

痛い、どうして私がこんな目に…

スコッチ「お願いだから……」

ボソッと、小さな声で呟いたような気がした。

「………貴方には悪いけど、応えられないわ。」

うん、そろそろ限界だし

「あの子に会ったら伝えておいて。
"私が死んでも、貴方のせいじゃない"」

スコッチ「約束は出来ないね」

「信じてる、」

頭を垂れたときに、私の目を隠していた布がズレてスコッチと名乗る男の顔が見えた。

どうして、貴方が。

最後に見た光景は、彼が腕を振り上げていたところ。

貴方がAちゃんの事を知らないはずがないじゃない

そこまでして隠しているのなら、私にもう悔いはない

私は目を瞑り、自分の死期を悟った

Aちゃん、私ね、貴方とお知り合いになれてとても良かったと思ってる。

こんな最期になってごめんなさい、優しい貴方のことだからきっと自分のせいだって思っちゃうだろうなぁ

一緒に海、行きたかったなぁ……

あの可愛い水着を着たAちゃん、私も見たかったな

次はのんびりランチに行こうって話したのに…

ごめんね

胸の中でそう呟いたとき、目の前のその男も同じように謝罪の言葉を口にした

あぁ、気になるなあ。

どうしてキミが、Aちゃんの事を探してるの？

ねえ、諸伏くん。

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『う、……』

意識が、朦朧とする。

私は、あの子が痛い思いをしている最中に無駄足踏んでた。

それがとてつもなく悔しくて私の事を縛っているようだった

『関係ない子を巻き込んで、到底許すことは出来ない。』

スコッチ「キミが組織を裏切るのがいけないんだ。
そうだろ？」

『っ！！』

本気でそう思ってるんなら、そんな悔しそうな顔、しないでよ

スコッチ「上にはまだ連絡していない。」

『…え？』

スコッチ「でも、次期にここにはジンが来るだろう」

『……そう。』

そういうが早いか、

ｷﾞｨｲ

「連絡が遅えぞ、スコッチ」

ジンが倉庫へ入ってきた。