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《沖田 サイド》
姉御の連絡が来ねぇ…。
それに外は何かと騒がしくなりやがった。
「もう行ってしまいますの?」
と俺に縋り付く女。
手名付ければ思ったよりべらへら喋ってくれたお陰で、いい収穫が出来たし、
おまけに例の薬も手に入った。
「急用が入ったんでィ。時間があったらまた来やす。」
そう言えば離してくれると思ったが…
「……嘘…。本当は他の女の所に行くんでしょ?」
厄介な女に掴まれたぜィ…。
そう手懐けたのは俺……だが、
「興味深い女が居るんでさぁ。だから離してくれやすか?」
睨みを効かせりゃ、大人しくその手を放す。
面白くねーや。簡単に従う奴らなんざ。
中々手懐けられない女を落とすのが趣味なんでさぁ。
「…姉御の化けの皮を外しに行きやすかね。」
すると俺のトランシーバーに受信が入る。
『沖田隊長、こちら楠本。今から迷子の子を届けに行くので、ちょっと寄り道して来ます。』
はぁ、迷子の子供?
何他の事やってるんでィ。
「姉御、俺達は薬の潜入捜査来てるんですぜ?迷子を届けるなんて…」
そりゃあサツの仕事だが…
何か隠してる。
「……もしかして、接触しちまったんですか…?」
『………、ごめんなさい。』
なる程、面倒事に巻き込まれたんだろう。運の悪さは万事屋の旦那並みでさァ。
「知ってる事、話してくだせぇ。」
『あの春雨が吉原に居る。しかも第七師団の奴らが。恐らく奴等が持って来てる可能性はあるが、根拠はない。』
「…春雨…っ…!こんな大物が吉原に。」
あの悪党共が…今すぐ捕まえに行きたい。
『…今は春雨と接触しない方が良い。真選組がいる事がバレたら、あと戻りが出来ない。
それに相手は第七師団、夜兎を率いる部隊。
薬を入手次第、私達は撤退した方がいい。
では、私は迷子を届けにいったら行くので。』
薬は既に入手したと言うつもりが、
切られてしまった。
上司よりも勝手な行動しちまうとはねィ…
でも、
中々手懐けられない奴ほど、興味が沸くんでさぁ。
「後で土方さんに怒られて下せぇよ。姉御。」
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目覚まし時計の針 - 関西弁の赤髪キャラ…あれ…なんか天国が見えr((( (2022年9月10日 18時) (レス) @page38 id: 0727e3cb02 (このIDを非表示/違反報告)
綾葉メグ(プロフ) - イチゴミルクさん» はじめまして!読んでくれてありがとうございます!長い間ずっと更新していなかったので、待たせてしまった事の申し訳無さと、それでも読んでくれて、応援のメッセージをくれる方が居てくれた嬉しさでいっぱいです。残りの物語を更新出来るよう頑張ります! (2022年7月5日 7時) (レス) id: f190ad2f2f (このIDを非表示/違反報告)
イチゴミルク(プロフ) - 初コメ失礼ッ!最近見始めたばかりなのですが京都弁夢主ちゃん可愛いしかっこいい…!あと,設定見た瞬間に,楠本…あ,私の苗字…え,運命?((()夢主ちゃんお嫁にもろてm((()更新頑張って下さい!応援してますッ (2022年7月3日 21時) (レス) @page3 id: 4b77fe0276 (このIDを非表示/違反報告)
蒼月 - いえいえ!いつも楽しく読ませていただいてます!これからも頑張ってください!! (2019年11月3日 18時) (レス) id: 7a59223088 (このIDを非表示/違反報告)
綾葉メグ(プロフ) - 蒼月さん» コメントありがとうございます!!毎回読んで頂き、こちらとして励みなります! (2019年10月28日 17時) (レス) id: fe3feae032 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綾葉メグ | 作成日時:2019年10月21日 6時