【銀魂】紅華の女医

28. 言われますが ページ35

戻って見ると、予想通り銀時は鳳仙との決着が着いていた。



そして日輪はそっと鳳仙の隣を寄り添り、
話をかけている。




『…決着着いたみたいね。銀時。』




「お前さ、昔から何度も言ってんだろ。ちゃんとラベル貼れって。間違えてたら俺が動けなくなってたんだからな。俺があのジジイがいる立場だからなっ！」




『はいはい…でも、身体は覚えてたんでしょ？それで一件落着じゃない。』




前に、戦で使っていた物なんだから。





その後鳳仙は息を引き取り、乾いた拍手が辺りに鳴り響く。





「凄いね。流石夜兔に匹敵する種ら、侍。
でも、夜兔を倒してもそれまた次の夜兎が現れる。


じゃあ次は第二の夜兔の俺と……。」




「神威！お前の相手は私ネ…！！」




と怒り丸出しの神楽ちゃんが。どうやらこの二人兄弟だったみたい。言われてみればこの二人、食い意地がそっくりだ。勿論、顔も。





「このバカ妹を強くさせてくれよ。それにそこの二人。もっと修業して置いてね。

A…だっけ？キミが気に入ったよ。
面白い薬が作れるなんて、次あった時は覚悟しておいて。

好物のおかずはとっといて、最後に食べるタイプなんだ。」





それだけ残して彼は姿を消した。
厄介な奴に目を付けられてしまったようです。



………


その後、日輪さんにお礼として酒をお酌してもらった。



「銀さん！この人がAさん？銀さんの言っていた通りだよ！」


「だろ？」


『何言ってるの。日輪さんには敵わないよ。
太陽の様に輝く花に。」




夕暮れ時に咲く彼岸花には太陽なんて似合わないもの。




「そういやあ、お前、どうしてこんな所にいるんだよ。」




銀時達には事情を話し、




「真選組、麻薬取締官？んな厄介な仕事引き受けやがって…、俺達も報酬出るんだろうな？


まぁ、俺もお前に助けられたからな、人肌脱いでやりますか。」


　


馴染みに容赦無くお金を取る銀時だが、
ちゃんと薬を輸入していた天人を捕獲。
　
春雨とは全く関係が無い様だった。






「こんなに貰っちゃって良いんですか？」


「太っ腹だな…でも、ありがとよ。」


「今晩は焼き肉ネ！！」


『怪我を直してからね。で、まだ私の依頼は終わって無いんだけど……』





着いたのは真選組屯所前、犯人を連れていくだけと思ってるのだろう。





「A…詳しく話を聞かせて貰おうか？」



『はい、土方さん。証人に万事屋の皆様が来てくれました。』




「「「え？」」」

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