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+8話+ ページ8

なでなでと頭を撫でられて、こうゆうの久しぶりだなとふと思う。




いつもるぅとくん!って駆け寄ってくれる莉犬がこの世界ではあまりそういった事はしてくれないから。





「莉犬くんところんも一緒に行かせたけど、大丈夫だった?」





いえ、大丈夫じゃないです。


主に僕の精神が。





「ころんはやれば出来る子なんだよね。...だから、るぅとくんもあんまり冷たくしないであげて」



「はぁ。まぁ...そうですね」




僕よりも絶対莉犬の方が冷たいですよ。なーくん。







「それより、もうすぐ話し合いだけど、どこ行くの?」




「へあ!?」




話し合いなんて聞いてないっ。



「こっ、ころちゃんが!すごい大怪我で、僕が手当てを手伝おうかと、でもころちゃんどこか行っちゃって...」




早口でまくし立てるとなーくんはポカンと瞬きして僕を見上げた。





「今、なんて」


「?...こ、ころちゃんの手当てをしようt、






ガシッ







「るぅとくん!!」






え"



がっしり握られた手とキラキラ僕を見つめるなーくんを見て一歩後ずさる。






「やっと、やっところんのことファミリーとして認めてくれたんだね!それにころちゃんなんて呼んじゃって」





ハッ。

やば、なーくんが前の世界のなーくんと似ていてうっかりしてた。



自分の失態に落ち込んでいる僕には気づかず、なーくんはにこにこ笑顔のまま長い廊下の奥を指差す。









「ころんならたぶん自室だよ。会議は不参加でいいから、仲良く手当てしててね!」









「.........はい」






今すっごく"仲良く"の部分を強調させられたのは気のせいと言うことにしていいだろうか。









なーくんとさよならして真っ直ぐ廊下を進む。


どちらかというと和風な雰囲気のこのお屋敷は、歩くだけで気持ちを和らげてくれる。









「あ、ここ...」




なるほど。ここが僕の部屋ね。


ドアに掛かった銀のプレートに書かれたるぅとというシンプルな機械文字。

いかにも僕らしい。




部屋の中も気になったが、今はころちゃんを探しているので取りあえず後回しに部屋の場所を頭の中にメモってずんずん先へ進む。









「あったぁ」




ながい道のりだった。僕、偉いぞ。





自分で自分を褒めながらコンコン、と不恰好なバナナ...?が書かれたプレートのかかった扉をノックした。




「ころちゃ、ころん、るぅとですよ」




やっぱり、ころちゃんにタメ口は慣れない。

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わこ - いいえ!そんなことないです!とっても好きなお話なので、たくさん待ちます! (2021年8月3日 22時) (レス) id: 48ef6fa197 (このIDを非表示/違反報告)
ひの - 喜世さん» 頑張ります…!めちゃくちゃ亀更新ですみません…(>_<) (2021年7月10日 22時) (レス) id: 50b0aef36e (このIDを非表示/違反報告)
喜世 - このお話ハマっちゃいました!更新がんばって〜! (2021年7月7日 21時) (レス) id: 48ef6fa197 (このIDを非表示/違反報告)
ひの - 星雨さん» ありがとうございます!マフィア系に最近ハマっておりまして...(*^^*) (2021年4月25日 15時) (レス) id: 50b0aef36e (このIDを非表示/違反報告)
星雨 - この世界観、めっちゃ好きです!! (2021年4月19日 16時) (レス) id: afebd09899 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひの | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年4月2日 10時

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