稲荷崎への体験入部 蒼鴇さんリクエスト ページ41
北｢……体験入部？｣
『うん。なんか有望な選手に色んな所を回らせて、技術を高めるっていう……』
兵庫県稲荷崎高校。
その日、なぜかAはその稲荷崎高校に来ていた。
北とAが会話する様子を稲荷崎の選手達が遠巻きに見つめている。
｢あ、スマン！ その話ほんとだから練習にA君、入れたってな！｣
稲荷崎の監督が体育館に慌てて飛び込んで来て言った。
どうやら急に決まった事なので連絡が十分にいっていなかったらしい。
北｢……まぁ、取りあえずよろしくな？｣
『な、仲良くしてね』
ぎこちなく挨拶を交わす二人。
尾白｢それ、ほんまによろしくする気ぃあるぅ？｣
尾白が半目でツッコむ。
が、Aには誰だか分からないのでポカンとしている。
銀島｢ほんまに来とんねやぁー。デマかと思とったわ｣
赤木｢俺もそう思とったわ。っちゅーか俺ら、自己紹介してへんやん。A君ポカンとしとぉで｣
北｢ほんまやなぁ。じゃあ俺からするわ。主将の北信介。改めてよろしくな｣
なんともリズムの良い会話。
北がぺこりと頭を下げるのを見て、Aも慌てて頭を下げた。
尾白｢俺、尾白アラン。３年でウイングスパイカーやで｣
『……俺、君のこと知ってるかも。今年の五本指でしょ』
尾白｢うっわ、やめてぇや。恥ずかしいねんけど｣
Aが無邪気にそう言うと、尾白は少し頬を赤くして首を振った。
さすがに真正面から言われるのは恥ずかしいらしい。
しかし、Aも｢化け物｣などと呼ばれているので同種である。
『うはは、おもしろー』
Aの中でアランがイジられ係に決定された瞬間だった。
銀島｢俺銀島。ウイングスパイカーな｣
赤木｢リベロの赤木やでー。……角名ぁー！！｣
赤木が紹介を終え、もう一人の選手を呼ぶ。
体育館の隅っこで見つからないように息をひそめていたその選手は、嫌そうに振り返った。
角名｢……何｣
赤木｢自己紹介ー！！｣
ところで何故彼らは近くに寄らないのだろうか。
角名の呟くような言葉が聞こえた赤木も凄いが。
『あ、いーよ大丈夫』
赤木｢……ええのん？ 今やったら俺が無理矢理にでも聞きだしたるで？｣
『うん。俺が後で聞くから』
ニッコリと笑ったAになぜか赤木は背筋に薄ら寒いものを覚えた……らしい。
稲荷崎への体験入部 蒼鴇さんリクエスト→←心残り 千花さんリクエスト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき(プロフ) - てしまいました…。長い長いコメント、申し訳ありません…！これからも応援しています！！ (2022年5月27日 22時) (
レス) id: ef64ea2517 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 八雲さんリクエストが、凄く好きです…！本編を読ませていただいたのですが、余計に…泣ける…ｯｯ！！八雲さんのリクエストを書いてくれて、本当にありがとうございます(何処目線って感じですね、すみません)あわよくば、主人公には故障もせずに春高に出て欲しいと思っ (2022年5月27日 22時) (レス) @page7 id: ef64ea2517 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - お疲れ様でした！テスト頑張ります (2019年11月29日 2時) (レス) id: 398e0a716f (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ餅のわらび(プロフ) - こころさん» ごめんなさい、リクエストはもう募集してないんです……。すっごく面白そうなリクエストなのですが、申し訳ありません。テスト頑張って下さいね！ (2019年11月28日 19時) (レス) id: 3bd3258fc4 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - またまたリクエストです 主人公の幼児化見たいですそれぞれの学校の反応見たいです 私も今日からテスト週間です！頑張ります！！ (2019年11月28日 8時) (レス) id: 398e0a716f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：よもぎ餅のわらび | 作成日時：2019年10月22日 12時
