夜廻４６.探偵社、考察 ページ9
バターーン！！！
凄まじい音ともに、探偵社の扉が開かれた
開かれた、と形容するより、吹き飛んだ、
と形容する方が正しい勢いである
「な、なんですか！？」
資料を運んでいた中島は肩を跳ね上げ、
国木田と泉は臨戦体制に入る
谷崎はナオミを自分の後ろに回した
しかし、そこにいたのは敵襲ではなく
「ハァ‥‥ハァ‥‥げほっ！」
「な、夏さん？」
下の喫茶店「うずまき」で働く真島 夏だった
床に崩れるように座り込んだ夏を、ナオミが
支える
「どうしたんですの！？２日もお店に姿が
見えないから、風邪でも引いたのかと心配
しましたのよ。
そういえば、Aの姿も見えませんでした
けど、何処かに出掛けてたんですの？」
「げほっ、Aがっ、ぽー、ま、ふぃ、に
ごほっ、げほっげほっ」
相当急いで来たのか息も絶え絶えで、言葉も
支離滅裂
しかし、その言葉を理解出来た人間が二人いた
「Aちゃんになにかあったのかい？」
「ポートマフィアになにかされたか」
太宰治 江戸川乱歩
二人は顔を見合わせると頷き合う
鳶色と翡翠色の視線が交わった
「夏さん。息をゆっくり吸って
‥‥はい。今度ははいて
大丈夫、落ち着いてからでいい」
太宰は低い声で夏をなだめる
江戸川はナオミに視線をよこした
「ナオミちゃん。水持ってきて」
「あっ、はい！！」
パタパタと走っていくナオミ
夏は痛む体を押さえつけ、肩で息をした
＿＿＿
＿
「落ち着いた？」
「‥‥はい」
水を飲み干した夏は小さく言葉をこぼす
椅子に座った彼女を、探偵社員が囲んでいた
「じゃあ話してくれるかい？」
夏は事のあらましを話し始めた
探偵社は神妙な空気に包まれる
夏は、Aの異能力の事はふせて、全てを
話終えた
最初に言葉を発したのは、国木田
「芥川に遭遇した！？
あれほど会うなと水無月にも
警告しただろう！」
「私達だって会いたくて会った訳じゃないで
すって！」
「良く無事に帰ってこられましたね！？
あの芥川に遭遇して」
太宰は腕を組む
「‥‥芥川君に遭遇したとなると、
さらわれたたのか、或いはもう‥‥」
「その可能性は低いと思います！」
夏が叫んだ
一同はばっとそちらを見る
「どうしてそう言えるんだい？」
「それは、その‥‥」
夏が起きた時、Aの異能力がまだ発動していた
ナオミの発言から考えて、夏が眠っていたのは２日
殺されている可能性は低いと思ったのだ
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りんず(プロフ) - ユイさん» ユイ様、コメントありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！ (2018年4月8日 10時) (
レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ - おもしろかったです (2018年4月8日 1時) (レス) id: e31a251f71 (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - ｢名もなき贖罪の銃士の少女｣さん» ありがとうございます！(^-^) (2018年4月4日 20時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
｢名もなき贖罪の銃士の少女｣(プロフ) - 良かったです！これからも頑張って下さい！ (2018年4月4日 20時) (レス) id: bb589a0fac (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - ｢名もなき贖罪の銃士の少女｣さん» 「名も無き贖罪の銃士の少女」様、イメ画ありがとうございます！とっても嬉しいメッセージまで添えて頂いて、にやけそうになりましたが、自分で足を踏んづけてこらえました((近々載させて頂きます！本当にありがとうございました！ (2018年4月4日 20時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんず
| 作成日時：2018年3月16日 19時
