10話 美少女転校生 七雲クウカの事情 ページ2
その一言だけを告げられ、クマ子が自身の頭を見上げると……
クマ子『うわぁ〜！寝癖ついてる!!
ど、どうしよう！恥ずかしいぃ〰!!』
髪の毛がぴょこんと3本立っていた。
クマ子は慌てた様子で寝癖を直そうと手を伸ばす
と、ラントが自分のカバンをゴソゴソ弄り、何かを取り出す
そして、クマ子の寝癖にクリップを挟んだ。
これで寝癖は目だっていない
クマ子『あ…ありがとう……！//』
・
・
クウカ「(これだ!!)」
クウカの眼鏡の縁がキランッと光る
クウカ「ラント君、Aちゃん。私、ちょっとトイレ」
クウカは2人に声をかけて、すぐ近くにあるお手洗いを指差した
洗面台の鏡で髪を軽く弄り、あの時と同じように前髪を3本きっかり跳ねさせる
クウカ「う〜ん……こんなとこかな？」
ラントが気付いてくれる事を願い、クウカはふふっと笑みを零した。
クウカ「ラント君、Aちゃん」
貴方/ラント「「ん？」」
クウカ「お待たせ」
振り向くと、そこにはかなり不自然に前髪を跳ねさせたクウカの姿があった。
貴方「(え…前髪……)」
ラント「じゃあ行こう」
クウカ「！！？」
まさかのスルー！？
クウカはガビンッ！とショックを受けて固まる。
クウカ「ちょっと待って！…もう1回待っててもらっていい？」
貴方「あ…うん…」
クウカ「ん〜…もっと分かりやすくしなきゃ駄目なのかな…？」
うんうん悩んだ挙句、クウカは前髪を全て跳ねさせることに。
クウカ「ラント君、Aちゃん、お待たせ！」
今度は無言で振り向くラント。
貴方「(あ、あれ…？前髪まえより可笑しく……？)」
違和感を覚えるAを他所に、クウカはドキ、ドキ、と緊張してラントの反応を待つ
ラント「じゃあ行こう」
クウカ「ぅぐッ!!」
ビキッと石の様に硬直してガ――ン、とショックを受ける
クウカ「ちょっ…ちょっと待って！もう1回！もう1回待ってて！」
歩き始めるラントを慌てて引き留め、クウカは再びトイレに駆け込んだ
クウカ「くぅ〰〰…！中途半端だからいけないんだ!!」
クウカはキッと己の前髪を睨み上げる。
一体どうするのだ……？
それからというものの、
髪にウェーブをかけ、物凄いカールを描いたり、まさしくイガグリの様な髪型でラントの気を引くも、ラントは全てをスルーした……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アミーゴ．碧(プロフ) - キラキラの子供さん» 初コメありがとうございますですねぃ！！((( あ…愛読！？！？愛読なんて言ってくださるのあなたが初めてですよ？？？() 読書感想文？？是非是非書いt(((強制退場 続き楽しみにしててください！！ (2020年8月10日 23時) (
レス) id: 60d2358fb4 (このIDを非表示/違反報告)
キラキラの子供 - 初コメ？失礼しますですねぃ！←いつも楽しく愛読させてもらってます！いっそのことこれ読書感想文として書いて学校に提出しよう((殴 続き楽しみにしてます！ (2020年8月10日 19時) (レス) id: c08226dfca (このIDを非表示/違反報告)
アミーゴ．碧(プロフ) - 妖狐さん» うはぁぁ…ありがとうございます、妖狐さん…！！毎日！？！見て頂いてるんですか！！？！光栄です、これからも頑張って更新します！！ (2020年8月10日 18時) (レス) id: 60d2358fb4 (このIDを非表示/違反報告)
妖狐(プロフ) - 初コメです！毎日この作品を拝見してます！更新頑張ってください！ (2020年8月10日 18時) (レス) id: 9d9b92a8ce (このIDを非表示/違反報告)
アミーゴ．碧(プロフ) - 妖精・ナルルさん» おお！ナルルさん！！ご無沙汰しておりますm(_ _"m) そうそうそう！！早く『コマ君の母ちゃんがやって来た！』が描きたくて仕方ない…！！これからもファイトして頑張ります！！ (2020年8月10日 17時) (レス) id: 60d2358fb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アミーゴ．碧 | 作成日時：2020年7月30日 19時
