16話 ページ20
サーカス団長「そして『皆に注目されたい』と願う気持ちが、
ユウリの『皆を笑顔にしたい』という気持ちと共鳴して…！」
貴方「ユウリ先輩に取り憑いたんですね…」
悲しそうに眉を下げるA
サーカス団長「そう。彼の夢を叶える為に、特別な力を授けた！」
ユウリ「あなたのお陰で、僕は超能力者に…？」
サーカス団長「あぁ……でも、もうお別れのようだ…」
サーカス団長の体がキラキラと光って透け始める
ユウリ「そんな…！」
ユウリは眉を下げて、いかないでという顔でサーカス団長を見つめる
サーカス団長「さようなら、ユウリ…！」
サーカス団長は最期にニッコリと笑い、キラキラと綺麗な結晶を残して消えていった
ユウリ「ぁ……」
ユウリはサーカス団長が消えていった掌を見つめる
貴方「あの……ユウリ先輩の超能力は、
本当に全部あの怨霊さんのお陰だったんですか…？」
ユウリ「…分からない……ただ…小さい頃、一度だけ…
その時曲げたスプーンを見て、皆が僕を凄いって言ってくれたんだ、。
スプーン曲げが出来たのは一度だけだけど、皆が笑顔になったのが嬉しくて、
僕はその日から超能力者を演じ始めた…
そしたら、ある時本当に特別な力を使えるようになったんだ」
そこできゅ、と拳を作る
ユウリ「…でも、もう超能力者は終わりだ……
あの人が消えた今、僕は普通のつまらない奴に戻った。
僕の夢は、もう叶わない…」
ユウリは自身の拳を見つめ、そっと目を閉じた
そして、突如手に感じるぬくもり
不思議に思って目を開けると…
貴方「そんな事ないと思います」
とても穏やかな表情をしたAが自分の拳を握ってくれていた
ユウリ「ぇ…？」
貴方「私、さっきのユウリ先輩を見て、凄いなぁって思いました！」
『ワクワクするなぁ…！僕の力は、これだけの人を楽しませて笑顔に出来るんだ！』
貴方「ユウリ先輩は、本当は超能力が欲しかったんじゃなくて、
皆を楽しませる力が欲しかったんでしょ？」
ユウリは俯く
ユウリ「……そう、かもしれない、」
貴方「だったら探しましょうよ！」
ユウリ「えっ…？」
貴方「ユウリ先輩の夢を叶えられる力…
どんなものかはまだ分からないけど、これからゆっくり探しましょう？」
目尻を上げて自分を見つめてくるAに、ユウリの顔は真っ赤になる
ユウリ「…！…うん！////」
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読んだ感想 - これ読んでる奴脳みそ入ってる？ただのウーピー主の妄想 (2022年8月5日 12時) (
レス) id: 2c09132fd3 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりっつ - (YSP vs ESPのマタロウが怖い…) (2021年5月8日 16時) (レス) id: 01f74e3595 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりっつ - え？夢主ちゃんの絵も可愛いしネーミングセンスもいいとか神様かよ、好き(怒) (2021年5月8日 16時) (レス) id: 01f74e3595 (このIDを非表示/違反報告)
ブラックローズ - え、小説書くのも上手いのに絵まで上手いなんて、神様ですか？すごいです！ (2021年2月24日 22時) (レス) id: b766530fd2 (このIDを非表示/違反報告)
Ｙ Ｓ Ｐ！Ｙ Ｓ Ｐ！ - いや、訂正。マタロウからの愛も重すぎて怖い… (2020年9月24日 21時) (レス) id: 8b5b5f36c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アミーゴ．碧 | 作成日時：2020年6月24日 17時
