過呼吸 ページ26
〜二宮side〜
何も喋らない翔ちゃんを黙って見守ってたら、なんだか様子がおかしい。
「・・翔ちゃん？」
荒い息遣いと肩の揺れ具合がどんどんひどくなってった。
「翔ちゃん？？苦しいの？？」
俺は慌ててその顔を覗き込んだ、呼吸がかなり浅い。
これは・・。
俺はカバンからコンビニの袋を取り出して、翔ちゃんの口元にあてる。
「翔ちゃん！ゆっくり吸って・・大丈夫、大丈夫だから！」
しばらく深呼吸をさせながら、ナースコールを押す。
すぐに看護婦さんがかけてきて、早瀬先生もやってきた。
「・・過呼吸ですね、昨日の件が相当精神的にダメージになってるんでしょう・・。」
責任感の強い翔ちゃんらしい・・。
「この点滴でおさまるはずです・・終わったら呼んで下さい。」
翔ちゃんはぐったりとベットに横たわったまんま動かない。
「・・ニノ。」
「ん？どうした？苦しい？」
翔ちゃんは小さく首を振る。
「・・ごめん、迷惑かけて。」
「相葉ちゃんも昨日・・追い出しちゃったから・・。」
また気遣うのはいっつも、人の事ばっか。
「大丈夫だよ・・翔ちゃんの気持ち、相葉さんもちゃんと分かってるから。俺もね。」
俺はそんな翔ちゃんの髪をそっと撫でながら言った。
「だから・・謝ったりしないでよ。翔ちゃんはなんにも悪くないよ。今まで誰よりも一生懸命頑張って俺たちのこと引っ張ってきてくれたじゃない。たまには恩返ししないとね。」
「・・智くん。」
「ん？」
「智くんのこと・・頼むなニノ、あの人きっと・・俺リーダーなのになんて凹んでるから。」
「あぁうん・・分かってる、分かってるよ。」
自己嫌悪の渦の中にいるだろう翔ちゃんから出る言葉は、やっぱり俺たちを思う言葉ばっかりで。
「翔ちゃん・・待ってるから、ゆっくり休んで。そいでまた俺らの真ん中で笑ってよ。翔ちゃんがいないと、５人じゃないと嵐じゃないから。」
ようやく寝息を立て始めた翔ちゃんに、俺はそうつぶやいた
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革ベルト
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くみ - 感動しました!!!あたしも恥ずかしいことに号泣してしまいました(笑)小説でこんなに泣いたのは初めてです苦笑 (2015年1月20日 22時) (
レス) id: ab1f9fa0d4 (このIDを非表示/違反報告)
ぴえろん - ほんとごめんなさい！よっこさんでした。ほかの作者さんと、名前間違えちゃいました(;^ω^)でもとっても面白かったです。ｗ (2014年3月25日 14時) (レス) id: 31bb45d5ad (このIDを非表示/違反報告)
ぴえろん - なみのりさんの作品、大好きです。私も重い病系は少し苦手なのです。ｗとっても面白かったです。 (2014年3月25日 14時) (レス) id: 31bb45d5ad (このIDを非表示/違反報告)
翔麻 - 一気に読んでしっまた。。。少し,涙ぐんちゃった/驚 めっちゃ面白かったです！ (2013年9月25日 21時) (レス) id: 8d6922314a (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - 恥ずかしい事に泣いてしまいました (2013年8月20日 14時) (レス) id: 4b7473f802 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よっこ
| 作者ホームページ：http://id9.fm-p.jp/401/ac98001/index.php?nocnt=1&prvw=eWRscnRhWmFLQlE3dUlTOU...
作成日時：2012年5月9日 20時
