【wrwrd！】占い師で死神な彼と我々だ！II【男主】 (ページ20)

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第64話ページ20

貴方side

しばらく笑って、始まった作業はふと気がつくともう三時間も経っていた

これは流石に彼らを拘束しすぎている、と焦り、すぐに解放しようと2人を見た

2人はとても真剣な瞳で資料を読み漁ってくれていた、なに一つ見逃さない、そう言っているかのようだ

貴:シャオロン、コネシマ、もういいよ、ごめん、流石に拘束しすぎたな

俺がそう声をかければ、2人は「え？もうええん？」なんて言ってきたからこっちが驚いて

貴:うん、もういい。疲れただろ？今オスマンに休憩ついでにお茶を(コ:なぁこれ！！((ん？なに？？

コネシマに言葉を遮られ、おどろきながらもコネシマが指差す資料の一文を読んだ

そこにはある教会の近くで黒傷がよく目撃されているというものだった

驚きいた、が、それは一瞬で、次の瞬間にはコネシマに向かって

貴:これだ！！ここだ！！！流石コネシマ！！！見つけたかもしれない！！

そう言っていた、コネシマは照れたように頭を掻きながら笑った

シャオロンはどこか悔しそうな顔をしていたけれど、次はシャオロンが教会の住所を探し当ててくれて本当に助かった

シャオロンとコネシマにテンション高めにお礼を言い、俺は窓から外へ飛び出した

貴:確認しに行ってくる。

という一言だけ残して。

ー少ししてー

ついたのはボロボロの教会だった、けれど、どこからか鉄臭い匂いがした

ビンゴか？と思いつつ、窓からこっそり中を見れば、そこはよくある廃墟と化した教会のようだった

でも違う

近づけば近づくほど臭う鉄の匂いが違うと本能的に告げている

ここで奴はなにをしているのか、体を崩し、サラサラと霧の鳥を作り教会中へ飛ばす

やがて鳥は古いナイフを口に咥えて帰ってきた、そのナイフはどこかで見たような気がした

けれど、どこで見たのかが思い出せず、今は一旦帰ることにした

トントンやグルさんに怒られるのは俺としてはまったくもって得策ではない

正直言って怖い、怒った2人は本当に怖い、俺でも震えるほどだ

貴:(早く帰ろう)

そう思い、教会を固めに風に乗った、その少し前、一瞬、本当に一瞬だったけれど

俺は奴を見た

忘れるわけもない、その姿をその形を見た、そして驚いた

奴のその腕には、、、小さな赤子がスヤスヤと眠っていたのだから

でも、だからと言って今から戻るわけにはいかない、奴があそこにいることはわかったんだ

後は俺が、、、

奴を始末するために準備をするだけだ