第63話 ページ19
貴方side
ここに来て一週間、最近俺はあることに気がついた。
ここは時間がとてもゆっくり流れている、優しい冬の風に、厳しい冬の冷たい気温
それらは俺がここ何百年と生きていて、あまり感じたことのないものたちだった
誰もいない中庭で、奴を探すために分身を各地に散らし、紅茶を片手に意識を研ぎ澄ます
コネシマとシャオロンの怒鳴り声がどこからか聞こえ、トントンの走る足音が聞こえ
風がどこからか大先生のタバコの匂いを運んできて、鼻につく
少し鼻を擦れば次はどこからか甘い香りと高価なインクの匂いが流れてくる
どうやらグルさんとオスマンがこっそりお茶会を開いているようだ
ここ一週間で変わったことがある
まずは敬語を辞めさせられた、反抗したが追い出すぞと説得(脅)され受け入れた
全員を呼び捨てにするように言われた、これに関してはグルさん以外は了承
グルさんは不満そうだったけれど、さすがに彼を呼び捨てにはできなかった
味覚が少しずつ使えるようになってきた、オスマンとしんぺい神が俺のために色々としてくれた
味を濃くして、俺のバカな舌でも人並みに味がわかるようにレシピを作ってくれた
嬉しかった
紅茶を美味しく飲めるようになった、やっとあの時のタルトの味を知った
それら全てが嬉しかった
これぞ幸せ、これぞ人間である、第1のいいこと、、、''幸福''なのだろう
ひ:やっぱりここにいた。Aちょっと手、貸してくんない？久々にトントンがガチギレしてさ
貴:来ると思ったよ、足音がすごいからw
ひ:気づいてたなら俺が来る前に納めにいってよw
貴:すみま、、いや、ごめん
ひ:まだ抜けないね、敬語
貴:何百年も敬語だったから
ひ:癖だねw
貴:うんw
2人でクスクス笑いながら、トントンの足音が聞こえる場所へ向かった
貴:トントン
ト:！、なんやA
貴:もうそろそろ、やめようかw
ト:いやでも、こいつらが
貴:2人には俺からキツめのお手伝いをプレゼントさせてもらうから(ﾆｯｺﾘ)
コ、シ:ひぇ
ト:せやったら後は任せるわw
貴:うん、任せろ
トントンが去った後、俺は約束どうりに俺のお手伝いをプレゼント☆
え？何をするかって？？
ただひたすら黒傷についての資料を読み漁ってもらうだけですがなにか←
これがかなり疲れるし、根気のいる作業のため、暴れまくりたい2人にはキツイお手伝いなのである
フフフと笑う俺に2人は「鬼！悪魔！グルッペン！！」と言った
流石に笑った
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ゆき - あ…作者さんありがとうございます。(T^T) (1月4日 14時) (
レス) @page28 id: 3fb3742587 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ - 涙やばい…(´；ω；｀)ｳｯ… (12月2日 15時) (レス) @page28 id: 867516ea99 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 海老天2さん» んふふw (2022年12月5日 15時) (レス) id: 97f8f3a74e (このIDを非表示/違反報告)
海老天2(プロフ) - 白夜さん» やめて…もっと泣かせないで… (2022年12月4日 22時) (レス) id: 33cb616463 (このIDを非表示/違反報告)
白夜(プロフ) - 海老天2さん» ……アフレコしながら読むともっと泣けますよ… (2022年12月4日 10時) (レス) @page28 id: 97f8f3a74e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：地縛霊
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月25日 1時
