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自分の話を聞いてもらうことを諦めた少女は、この男に対応して質問する。
「あの大量の棺が扉なんですか？」
「それまでの世界と別れを告げ、新しく生まれ変わる。あの扉の意匠にはそんな思いが込められているのです。」
＿私が閉じ込められていたとこも棺だったのか…。
何かの生贄にされるわけでは無く、入学させられるだけならマシな気さえしてきた少女はもう末期ではないだろうか。
「おっと！長話をしている場合ではありませんでした。早くしないと入学式が終わってしまう。」
男は急にはっとしだして、焦りながら少女に手を差し伸べる。
「さあさあ、行きますよ。」
「…その手を取る前に一つだけよろしいですか？」
少女はこの質問だけは譲れない。
一番大切な質問だ。
男の目をしっかりと見て問いかけた。
「ここはいったいどこなんですか？」
「おや？君、まだ意識がはっきりしていないんですか？…空間転移魔法の影響で記憶が混乱しているんですかねぇ…。」
＿すみません、さっきダッシュしたから意識はもうはっきりしてるんですよね…。
少女がこの言葉を我慢したのは英断である。
口に出すと絶対面倒だ。
「まぁいいでしょう。よくあることです。」
「よくあって良いことなんですか！？」
「まぁ、歩きながら説明してさしあげます。私、優しいので！」
＿本当に優しい人はそんなこと言いません。
少女はまだ状況把握をしきれていないが男の手を取った。
＿胡散臭い男だけど、何か信用できるんだよな。この人。
少女は大人しく男に手を引かれるまま歩きだした。
＜中庭＞
リンゴの木や東屋のようなものが見える。
ここでお昼ご飯を食べたりするのは気持ちがよさそうだ。
少女たちが歩いているここはどうやら中庭のようである。
「ごほん。」
男が一つ咳払いした。
「ここは＜ナイトレイブンカレッジ＞。世界中から選ばれた類稀なる才能を持つ魔法士の卵が集まる」
＿＿ツイステッドワンダーランドきっての名門魔法士養生学校です。
先ほどからこの男が当たり前のように口にする
＜魔法＞
そして、どうやらこの世界の名前である
＜ツイステッドワンダーランド＞
少女にはまったく聞き覚えがない。
まるで異世界だ。
＿まるでラノベの世界だ。…夢だけど。
一郎や二郎だったら喜ぶこと間違いなしの展開である。
「そして私は理事長よりこの学園を預かる校長。ディア・クロウリーと申します。」
男はそう名乗り、少女にお辞儀をした。
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芋けんぴ(プロフ) - ユノさん» ユノ様、コメントありがとうございます。ヒプマイのキャラ本編では基本的に主人公の回想のみの出番となりますが、番外編の方で関りを持たせたいなと考えています！ (2021年3月3日 12時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - ヒプマイキャラは出ますか？ (2021年3月3日 9時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 仁王彩香さん» 仁王彩香様、コメントありがとうございます！今日更新しました！お待たせしてしまい申し訳ありませんでした！ (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» Rさん仲間ですね！ラギーの声推しです。 (2021年1月29日 0時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香(プロフ) - こっちの作品も更新がんばってください( ´∀｀) (2021年1月27日 12時) (レス) id: f42b11f826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月14日 19時
