日常93 突然の通知 ページ15
「あいつおせぇな。」
左馬刻の事務所では、左馬刻がお昼ご飯を作って少女を待っていた。
いつもなら一緒にご飯を食べている時間。
連絡はまめな少女が、何の連絡なしにこんなに来ないのはおかしい。
＿何かあったのでは？
嫌な予感が左馬刻の脳裏をよぎり、嫌な汗が噴き出てくる。
左馬刻は落ち着きをなくし、貧乏ゆすりが止まらない。
その様子を見て左馬刻の配下は、＜乾の姉貴…早く来て＞と心の中で半泣きである。
その時、扉が開いた。
「左馬刻、失礼しますよ。」
「…てめぇかよ。」
「おや？Aさんはいらっしゃらないんですか？」
「・・・っち。」
あー、これはなかなか来なくてイラついている奴だ。
左馬刻の事務所に入り機嫌の悪い左馬刻と少女がいない状況を見て察する銃兎。
左馬刻は少女が来たと思ったのだが、銃兎で少しがっかりそうな反応を見せる。
心なしかスカルも寂しそうである。
「てめ、何で来た。」
「あぁ、理鶯がAさんと食事をと…」
「あ〜…」
目をそらしながら気まずそうに事情を話す銃兎と、煮え切らない返事をする左馬刻。
銃兎は今日は早上がりの日だったらしく、そのまま一緒に少女を待つことにした。
が、少女は来ない。
左馬刻の貧乏ゆすりの音が室内に響き始める。
「おい、さまと＿」
銃兎が耐えられなくなり、止めようとした瞬間。
ピコン
左馬刻の携帯の通知音が鳴り響いた。
左馬刻と銃兎はようやく少女から連絡が来たと思い、通知を見る…
「…おい、銃兎。」
「えぇ、わかってます。」
内容を見た瞬間、殺気立つ二人。
その顔は恐ろしく、眉間にしわが濃く刻まれていた。
左馬刻と銃兎は事務所から出て、車を飛ばす。
「おい銃兎ぉ。とばせや。」
「わかってる。」
ヨコハマの街を風切り走る一台の自動車。
車内には殺伐とした空気が流れていた。
左馬刻に来た通知の正体は
＜少女が倒れている写真＞と現在地
例の廃墟へと向かう二人。
＿生半可な気持ちで俺様に関わったこと後悔させてやる。
＿彼女を助けるためなら手段なんて選ばないない。
2人は少女が無事であることを祈りながら車を飛ばした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 525人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大阪の女 - Stellaが良すぎましたありがとうございました (2023年3月29日 9時) (
レス) @page29 id: f50a0ac3bb (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽 - 初めまして。こんにちは(^^)芋けんぴさんの作品楽しく見させていただいてます。話の続きも是非読ませていただきたいです。 (2022年10月12日 16時) (レス) @page50 id: 7d7f47de01 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽 - 初めまして。こんにちは(^^) (2022年10月12日 16時) (レス) @page50 id: 7d7f47de01 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - ねむさん» ねむ様、コメント及びご指摘をありがとうございます。完全なる打ち間違えです…。そのせいで寂雷さんが凄くネガティブな人になってました…。現在、訂正させていただいています。意味までご丁寧に教えていただき勉強になりました。改めてありがとうございました。 (2021年7月19日 15時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ(プロフ) - 日常107出発のmourningは悲嘆，哀悼 、哀悼の意を表すこと、喪服，喪章という意味(コピペ)ですよ。朝はmorningです。 (2021年7月19日 9時) (レス) id: 2b048548d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：芋けんぴ | 作成日時：2020年8月3日 20時
