君との距離 厚治side ページ50
病院に着いた時には
20時になろうとしていた。
ナースステーションで名前を書く際
"北川"が目に入る。
あいつ、俺に教えといて
今日も来てんのかよ・・
もやもやしながらも
部屋を見つけた。
どんな顔して会えばいいのか
まだ定まらないまま
久しぶりに会える事が
嬉しくもあった。
なのに・・
少し開いた部屋の中から聞こえた
懐かしい彼女の声が
嬉しいのも一瞬だった。
しかもあいつが部屋にいる。
「・・厚ちゃんに
余計な心配かけたくないし
私の事なんて忘れて仕事してて欲しいから」
そう言い放った彼女の言葉が
俺の胸を締め付けた。
なんで？
なんでそんな風に思うの？
俺は・・
君にとって
どんな存在？
そう思いながら
「・・何、言ってんの？」
と言ってしまっていた。
彼女は慌てた様子で
俯いた。
久しぶりに会った彼女は
少し、やつれていて・・
痩せていた。
悠仁が出て行った部屋で
ふたりきりだというのに
彼女は俺を見る事なく
黙って俯いたままだ。
果たして・・
どの距離が正解？
俺には
すぐにわからなかった。
ただ、確かなのは
彼女が好きだという事だけ。
その気持ちだけは
揺るがないー・・
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miu(プロフ) - みくさん» みく様 ご指摘ありがとうございます。外せてませんでした( ﾟдﾟ) (2018年9月10日 0時) (
レス) id: ccb9a6d634 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - オリフラ外さなくていいんですか? (2018年9月10日 0時) (レス) id: 5382e69d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miu | 作成日時：2018年8月28日 23時
