王子なんてくそ食らえ２【佐野玲於】 (ページ16)

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まだ待ち合わせして歩き出しただけなのに

LINEくれたり、LINE返せよって怒ってたり、メイク違うの気づいてくれたり、イチゴパフェ好きなの覚えててくれたり、車道側歩いてくれたり。

嬉しいとか思っちゃうことが多すぎて感情忙しいのに、急に意地悪入れてくるとこが玲於。

A『、、、やっぱり玲於って、』

王子様とは全然タイプが違う。絶対いじわる悪魔！

"でもそんな玲於に惹かれてる"

玲於『俺が、、何？』

A『...何でもない。その言い方の時って怒るか意地悪されるだけだもん。』

玲於『は？ ...言わないと今いじめる。 5.4.3、、、』

勝手にカウントダウン始める。

A『やめてよ！綾乃～！』

振り向いた綾乃に助けを求めるけど、亜嵐くんと目を合わせて笑いながら二人は走り出した。

えっ、ちょっと待ってよ！助けてよ！

玲於『ほら、早く言えって。 2.1、、、』

A『わかった！わかったってば。』

玲於『何？俺、待てないタイプなんだけど。』

、、、うん。よしっ逃げる！！それしかない！

綾乃達に追いつくように走り出した。

玲於『おまっ、逃げんな！』

追いかけてくる。玲於早い！すぐ追いつかれそう。

A『きゃー！やだやだやだ！来ないでよ！』

玲於『きゃー、じゃねーよ。つか、そんな後ろ見ながら走ったら、、、』

A『っ！！あ、、』

そう。お決りの躓くってやつです。

！！！

玲於『、、、セーフ。』

そしてまた玲於に助けられるって流れ。

私の腕つかんで自分の方に引き寄せて、そのまま玲於の腕でホールド、、、まるで後ろから抱きしめられてるみたいになってる。

A『っー！危なかったぁー。。。』

玲於『、、、危なかったじゃないから。ほっんと何回こければ学ぶわけ？』

A『だって、、、玲於が、』

玲於『...マジで、俺がいなきゃダメじゃん。』

A『///』

そんなセリフ言ってくる玲於の腕の中、距離も０。

玲於の腕に私の心臓の音伝わっちゃう。。。

だいぶ前を歩く綾乃と亜嵐くんが振り向いて "大丈夫？"ってこっち来るけど、全然大丈夫じゃない。

亜嵐『うわ(笑) 玲於ちゃっかり何してんの！』

綾乃『抱きついてる♡』

A『や、やだ///』

恥ずかしくてそんなこと言いながら手をほどく。

玲於『っ、、、もういい。』

あっけなく外れた腕、、、

すぐに隣から一歩前をこっちも見ないで歩き出す。

、、、