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第百九十四話【予想外の事態】 ページ6

ブーッ!ブーッ!


緊急事態を知らせる赤いランプが明滅し、けたたましく反響する警報音。その煩さに思わず、私と敦は耳を塞いだ。


「......!何の音!」


「Aさん扉が!」


その声に私は扉の方に意識を向けると篝は近くにあった扉から逃走を図った。扉は自動開閉なのか今正に閉じようとしている。


「早く追いかけよう!」


「はい!」


すぐに敦と共に犯人を追いかけようとした刹那────





部屋の硝子を突き破って、白い何かが向かって来るのを視界の端で捉えた。私は咄嗟に敦を突き飛ばし自分は腕で体を庇ったが、その威力を封殺出来ず壁際まで吹き飛んだ。


「カッ......ハッ......!」


「Aさん!」


白い何かはアンドロイドだった。アンドロイドは侵入者を排除しようと臨戦態勢に入っていた。


(今此処であの人を逃したら......!)


「敦君!先に行って......!」


優先事項は何より容疑者の確保。此処で二人とも足止めを喰らう訳にはいかない。


「で、でも!」


「私は大丈夫。だから、敦君はあいつを追って!早く!」


「......!はい!」


敦は手足を虎化させると扉が閉まる瞬間、そのギリギリの隙間をぬって向こう側へ飛び込んだ。


ガシャン......!


重厚な自動扉は完全に閉め切った。


「此処から先は行かせない」


私の目の前に立ちはだかるのは五体のアンドロイド。大丈夫、やられるものか。だが、ゴム弾や刃物が相手に通じるとは思えない。私は打撃なら有効だと考え、側にあった鉄材を手に取った。


「さぁ、かかってきなさい。負けるものですか」


その言葉と同時にアンドロイドが私に向かって飛びかかった────

第百九十五話【終わりの始まり】→←第百九十三話【沈黙の爆弾】



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トキハル(プロフ) - 藍染紅琳さん» コメントありがとうございます!無事に完結することができました。そう思っていただけたのなら私も嬉しいです。私も知っている作品がありましたらぜひ読ませていただきますね(^^) こちらこそ応援してくださりありがとうございました! (2023年1月31日 15時) (レス) id: a4508594ec (このIDを非表示/違反報告)
藍染紅琳(プロフ) - 完結おめでとうございます!!トキハルさんの書く文章を読んで私、漸く作者側に戻ってみようと思うことが出来ました。今度は私の作品を読んでいただけたらとても光栄です^^本当にお疲れ様でした!! (2023年1月31日 10時) (レス) @page40 id: 94358f61cd (このIDを非表示/違反報告)
トキハル(プロフ) - 藍染紅琳さん» たくさんお待たせしてしまってすみません(┯_┯)ずっと待っていてくださりありがとうございました! 後編もまた来週くらいには上げられるように仕上げていきますので、今もう少しお待ちしていただけるとお願いしますm(_ _)m (2023年1月28日 10時) (レス) id: a4508594ec (このIDを非表示/違反報告)
藍染紅琳(プロフ) - 続編おめでとうございます!!そしておかえりなさいです!ずっとずっと待ってました^^戻ってきて下さっただけで嬉しいです!!更新応援してます!! (2023年1月28日 7時) (レス) id: 94358f61cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トキハル | 作成日時:2023年1月26日 23時

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