不死身

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遡ること約１５分前


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会議室



「…しかし迅、彼を何故玉狛へ？」


鍵間Aが会議室から外に出た後、城戸は迅に問う

「

彼は、



ーーーーー未来が見えない」


「「「！？」」」


「……なんだと？」


迅は今迄沢山の人々の未来を嫌というほど見てきた

だが、見えないというのは初めてだ
その異例の事態に会議室に少しざわめきが起こる

「……しばらくの間監視をつけよう」


「りょーかいっ！」





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迅side



ーーーしかしなぜ未来が見えないのだろうか
SEが効かないというのは多分初めてだろう


ーーー何かトリオンに関係があるのか…？


俺は悶々と考えながら鍵間くんを捜していた



「あ、見つけた

おーい、先に行くなって
鍵間く、


おい！前！！

危ない！！」


ーーーパッパアアァァ


ドッッ


赤い鮮血が舞う

それはあまりに生々しくて吐き気がした
鍵間君を引いたトラックはそのまま轢き逃げし、俺は彼に駆け寄った

肩腕は飛び、もう片方は逆の方向に折れ曲がっていた
足はぐちゃぐちゃにつぶれ見るも無残な状態だった


「おい！誰か！！救急車を！！

誰か！！」

だがしかしここは危険区域のすぐそばだ
人はあまり寄り付かないようなところだろう

俺は換装体のまま携帯を取り出し救急車を呼ぼうとした


時、


ーーじゅわ、じゅわ




彼から黒い煙が上がった



迅side 終

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