虹空319 ページ44
[Noside]
「ありがとうライちゃん」
「さて……ウェンディとシャルルもよくぞフェイスを破壊してくれたのう」
「違うの!確かにフェイスは破壊できたけどこの大陸にフェイスは後2000以上出て来たのよ!!」
「なんじゃとお!?」
シャルルの言葉に驚愕するマスター……フェアリーテイルのメンバー達も、カエデでさえ打つ手が思い浮かばない。
「ウォーレンさん!ウォーレンさんの念話で大陸中の魔道士達にフェイスの事を伝えて欲しいんです!みんなが力を合わせれば……」
ウェンディの提案にウォーレンは申し訳なさそうに顔を伏せる。
「無理だ……俺の力じゃそんな長距離の念話はできねぇ……すまねぇ!俺は……自分のショボさが情けねぇ!!」
「そんな……じゃあどうすれば……」
「まだ方法はある!!」
「「「「「!!」」」」」
凛とした力強い声に全員が振り向いた。そこにはミネルバに肩を貸したエルザがいた。レクターとフロッシュも一緒だ。
「エルザ!!」
「それに……セイバーのミネルバ!?」
「でもその姿は!?」
「ちょっと診せてみな!!」
ポーリュシカがミネルバに近寄って診察を始める……その間にエルザは状況を説明する。
「そうか……元議長が裏切り者じゃったか」
「ええ……その死体を操ってフェイスを遠隔操作させるつもりのようです。場所は指令室らしいのですが……」
カエデは今まで会った九鬼門の顔を思い浮かべながら考えこむ。
「ジュビアが戦っていた九鬼門が多分そのネクロマンサーだな……」
とにかくエルザは指令室を目指す事になった。どうやらミネルバが案内してくれるらしいが冥界島が地に落ちてぐしゃぐしゃになっているので正確な場所は分からないそうだ。
その時ミネルバの診察が終わってポーリュシカが難しい顔を見せた。
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