検索窓
今日:13 hit、昨日:7 hit、合計:2,705 hit

虹空321 ページ48

[Noside]





「カエデ、指令室を探すのを手伝ってくれるか?」
 


エルザの問いに首を横に振るカエデ。確かにカエデがいれば超直感で迅速に指令室を発見できるだろうがカエデはこれから来る敵に備えなくてはならない……
 


「悪いけどそっちは任せる。今ここにものすごく強い何かが迫ってるからな。ここにいる全員が全滅する危険もある。そいつに備えないと……」

 
「どういうことじゃ!?」
 


マカロフは間違いなくカエデがフェアリーテイル……いやこの大陸で最強の存在であると確信している。


マカロフ自身も聖十の称号を持った魔道士である。だがカエデには聖十の最高峰であるゴッドセレナすら勝てないだろう。
 

そのカエデが怖れる程の力を持った者……それはアクノロギアくらいしか思い浮かばない……

 
フェイス……アクノロギア……タルタロスだけならどうにかなると思っていたがこの状況を打破する為にマカロフは決断する。
 


「皆、ワシは一旦ギルドに戻る。フェイス破壊が失敗した時の為の備えをしなければならん」

 
「備えとは?」
 

「それはエルザ……オヌシにも言えん。とにかく皆を頼む」
 

「分かりました」
 


マカロフの言葉にピンときたカエデは他の者に聞こえないようにマカロフに耳打ちする。


 
「……マスター、まさかフェアリーハートを?」

 
「な!?オヌシ!!何故それを!!?」


 
せっかく耳打ちしたのにそれを無にする大声を出されてカエデは耳を押さえながら顔を離した。


しかし本当の名を隠す為の名であるルーメン・イストワールではなくフェアリーハートの名を出されたのだからマカロフの反応も仕方ない。



「マスター?」
 

「ああいや、何でもないわい…………後で詳しく話してもらうぞい」


 
こちらを見るメンバー達に慌てて取り繕ったあとカエデに小声で告げるマカロフにカエデは頷いた。

大空321→←大空320



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:小町&五月雨 x他1人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年6月6日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。